世界の潮流に乗り遅れるな!海外進出のための手引き(第2回)

スマホ普及率74%!中国最新動向と企業進出のカギ

2015.12.09 Wed連載バックナンバー

 ビジネスのさらなる拡大を目指して、多くの日系企業が注目し続けているのがアジア市場です。単に地理的に近い、賃金が安いというだけでなく、今後の成長を期待できる国が多いことが新たなアジアの魅力になっており、従来の生産拠点に加えて販売拠点を設立する企業も増え続けています。本連載ではアジアの現地情報をお届けするとともに、現地の最新情報や企業進出のポイントを紹介します。今回は、経済大国としての存在感を増し続ける中国を取り上げます。

 

日本を上回るスマートフォン普及率

 電化製品や化粧品、さらにはおむつや化粧品など、さまざまな日本製商品を大量に購入する中国人観光客の「爆買い」は、日本において日常的な風景になりつつあると言えます。爆買いする中国人観光客のために、中国語の商品案内のポップを掲げる店舗ももはや珍しくありません。

 こうした中国人の旺盛な購買欲を支えているのが、大きく拡大した中国の経済であることは間違いないでしょう。2014年のGDPは17兆6,320億ドルで世界1位、名目GDPでも10兆3,610億ドルで世界2位となり、世界経済を考える上で最も重要な国の一つに位置付けられるようになりました。

 経済が発展する中で、人々の暮らしも着実に変わりつつあります。それを表す具体的な数値として挙げられるのが、74%と言われるスマートフォンの普及率です(KT経済経営研究所の2015年上期の調査)。これは53.1%とされる日本のスマートフォン普及率(総務省「平成26年度情報通信白書」)を上回る数値であり、中国においてスマートフォンが生活必需品となりつつある様子が見て伺えます。

 

タクシードライバーがスマートフォンユーザーを優先!?

 その中国のスマートフォン市場において、圧倒的な人気を誇るアプリが「WeChat(微信)」です。日本で人気が高い「LINE」と同様、リアルタイムにテキストでのチャットや音声通話/テレビ電話ができるコミュニケーションツールであり、その利用者数は5億人以上とされています。SNSとしての側面もあり、自分の近況を投稿したり、撮影した写真を友人・知人と共有したりするといった用途でも活用されています。

 スマートフォンを使ってタクシーを呼び出すことも、中国では当たり前の光景になりつつあります。前述したWeChatにおいてもその機能が提供されているほか、タクシー呼び出し専用のアプリも少なくありません。これらを利用すれば、GPSで正確な場所を通知し、付近にいるタクシードライバーに迎えに来てもらうことができるという仕組みです。

 なお、タクシードライバーがこうしたアプリのユーザーを優先するあまり、従来のように道ばたでタクシーを拾うのが難しくなり、社会問題化しつつあるようです。日常生活の中で、スマートフォンを積極的に活用している様子が分かるエピソードです。

 

4Gへ急速にシフトする中国のモバイル環境

 WeChat同様、多くのユーザーに利用されているスマートフォンアプリが… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

このテーマについてもっと詳しく知りたい

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter