今、最も熱い!インド進出のための手引き(第3回)

日本企業のインド進出に適したデータセンターに潜入

2014.09.17 Wed連載バックナンバー

 近年、日本企業の進出事例が増加している国「インド」を特集する連載の第3回では、ビジネスの基盤となるサーバーやデータ通信など、ITビジネスの基盤となる「データセンター」に注目します。

 インドは電力供給が安定している日本とは違い、停電が頻繁に発生しています。経済が成長を遂げていることから電力消費は増加しており、2012年にはインド北部で2日間に渡る大規模な停電が発生、インドの人口の半分に当たる約6億人に影響が出ました。対策としては、バックアップが充実しているデータセンターにアウトソースすることが考えられますが、はたしてインドの現地のデータセンターはいざという頼りになるのでしょうか?

 そこで今回は、インド現地のデータセンターに対し取材を実施。インド現地のデータセンターはどのように使われているのか?トラブル発生時にはどのように対処するのか?インドの現地企業と日本企業が手を組んで誕生したデータセンターに話を聞きました。

 

地場企業と日本企業が手を組んだデータセンター

 インドのIT集積地バンガロール(南部カルナタカ州)の市中心部から約45分の場所に、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は今年3月、データセンター「バンガロール2 データセンター」を建設しました。総面積は10万平方フィート(約9,300平方メートル)で、サーバールームの面積は4,600平方メートル。「南アジアのシリコンバレー」と呼ばれるバンガロールでも最大の規模を誇る、4階建てのデータセンターです。

 同センターを運営するのは、地場企業のネットマジック・ソリューションズ(Netmagic Solutions Private Limited、以下ネットマジック)。1996年に設立され、2012年にNTT Comのグループ企業になった同社は、インドでは最も早くクラウドサービスを手がけたことでも知られています。従業員は約850人で、1,300社以上にサービスを提供している実績を持ちます。インドのデータセンター関連企業では老舗のひとつで、国内にバンガロールでの2カ所を合わせて8カ所を運営しています。現在、インド第2の都市で最大の商都であるムンバイ(西部マハラシュトラ州)にも、大規模なデータセンターが建設中となっています。

 バンガロール2は、NTT Comとネットマジックが共同で建設した最初のデータセンターとなります。これまでネットマジックが手がけたデータセンターは、すべて既存の建物を利用して作られましたが、バンガロール2はゼロから建設されたものとなります。ネットマジックのスニル最高執行責任者(COO)は「NTT Comと共同で建設したことで、ネットマジックのほとんどのデータセンターの2倍以上の規模になった。これまで最も大きかった『ムンバイ ビクロリ 123 データセンター』と比べても80%以上広い」と説明します。

 バンガロール2は1カ所で冷やした水を循環させる最新の冷却システムを採用し、同社のデータセンターで空調の効率が最もよい施設となるなど、NTT Comのグループに入ったことで、世界140ヶ所以上のデータセンター構築および運用ノウハウを生かすことができるようになりました。バンガロール2は、ネットマジックとNTT Comのデータセンターに関するノウハウや技術を組み合わせた施設になっているのです。

 

大手ECサイトからも厚い信頼を受ける理由

 「インドの電子商取引(EC)に関わる大手企業のうち、8割がネットマジックの顧客です」… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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