グローバル通信インフラ講座(第1回)

グローバル通信を支える国際海底ケーブルの基礎知識

2014.03.05 Wed連載バックナンバー

 ネットワークに接続可能な端末さえあれば、いつでも、どこからでも世界中の情報を知ることができるインターネットは、もはや電気、ガス、水道といったインフラと同じように、私たちの日常生活に欠かすことのできないものとなっています。さらに、企業活動のグローバル化が進んでいる昨今、国際電話や企業用の専用線、VPNなども世界中を網羅しており、グローバル通信の需要は年々高まっています。私たちがプライベートやビジネスで当たり前のように利用しているこのグローバル通信、そもそもどのようにして世界をつなげているのかご存じでしょうか。

 今回から全5回シリーズで、グローバル通信を支える「インフラ」の中で最も重要な存在と言える「国際海底ケーブル」を紹介します。第1回目は、国際海底ケーブルの種類や役割を詳しく解説していきます。

 

日本のネットワーク通信量は増加の一途

 わが国で初めて商用インターネットサービスが登場してから20年以上がたち、いまやインターネットは私たちの日常生活に深く浸透しています。スマートフォンやタブレットなど多様な通信端末の急速な普及や、クラウド化の進展が著しく、さらにオンラインゲームや音楽・動画配信、SNSなど、インターネットを介したコンテンツの多様化・大容量化によって、データ通信量は爆発的に急増しています。

 さらに近年、多くの企業が事業継続性(BCP)の強化や、スピーディなグローバル展開といった経営改革などを図るためクラウドを利用する傾向にあり、ビジネス面においてもクラウドを支えるネットワークの信頼性がより重要となってきています。

 このような背景から、日本のデータ通信量は急増し、総務省の発表によると、2012年5月から翌年5月までの1年間で、国内のダウンロードトラフィックは31.5%増加しています。働き方やライフスタイルが多様化し、クラウド化が急速に進んでいる現代社会にあって、個人の生活においても企業活動においても、それを支える通信インフラの重要性は高まるばかりです。

 ある日突然、ネットワークが使えなくなったら……。あらゆる場面で大きな混乱が生じることでしょう。今後ますますネットワークを流れる通信量が増えていくことを考えると、それを支える通信インフラの信頼性がこれまで以上に重要度を増してくるのです。

 ところで、ネットワークを流れる膨大なデータは、一体どこを通って日本と海外を行き来しているのかご存じですか。… 続きを読む

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江嶋 徹

江嶋 徹

コピーライター

有限会社インクス広告制作所 代表。コンピュータ、周辺機器、ネットワーク、半導体といったIT系を中心に、省庁、化粧品、FMステーション、金融商品などの広告、SPツールのディレクション、コピーライティングを幅広く担当。ITをシンプル、わかりやすい文章で伝えることを信条としている。

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