知らないと損!クラウド時代のネットワーク事情(第2回)

SDN活用によりIT基盤の設計をやわらかく

2015.08.19 Wed連載バックナンバー

 企業のIT基盤におけるネットワークの重要性は、いまや高まる一方です。とりわけIT基盤クラウド化、事業のグローバル化がトレンドとなっているビジネス環境においては、今まで以上にスピーディかつ柔軟なネットワーク運用が求められています。このような中で大きな注目を集めているのがSDN(Software Defined Networking)です。SDNは従来ハードウェアで行っていたネットワーク制御を、ソフトウェアで集中的に制御するものであり、ネットワークが広範囲わたるほど大きな効果を発揮します。今回はネットワーク選びのポイントをSDNという切り口から紹介します。

 

キャリア・クラウド系サービスが続々とSDNに参入

 前回の記事でも紹介したように、現在、多くの企業がIT基盤のクラウド化、事業のグローバル化に高い関心を持っており、これらの条件を満たすネットワークの導入を検討している状況です。選択のポイントは、さまざまな“クラウド”サービスを“グローバル”エリアで安心して使えることにあります。そこで有力な選択肢として注目されているのが、通信事業者の提供する「キャリア・クラウド」と呼ばれるサービスです。日本国内ではNTTコミュニケーションズ「Arcstar Universal One」、KDDI「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」、IIJ「IIJ GIOプライベートバックボーンサービス」、ソフトバンク「SmartVPN」などが挙げられます。

 自社の事業に最適な「キャリア・クラウド」を選ぶ上で重視したいこととして、3つのポイントが挙げられます。1つ目は前回解説した企業の保有資産を軽くするNFV(Network Functions Virtualization)が提供されているか。2つ目はネットワークを柔軟に扱えるSDNが提供されているか。そして、3つ目は複数のクラウドサービスが併用できるネットワークであるかです。

 今回は2つ目のポイントである、SDNにフォーカスして掘り下げていきます。現在、キャリア・クラウドとしてSDNを標準で提供しているのはNTTコミュニケーションズとKDDIの2社のみです。しかしIIJは2015年9月ソフトバンクは2016年2月よりSDNに対応したネットワークサービスの提供を表明しており、今後競争はますます激化していくでしょう。

 これらを比較検討する上で大前提となるのは、まずSDN活用から生まれるメリットを理解すること。その上で各社が提供するSDNメニューおよび提供エリアを考慮することです。

 それでは、クラウドを活用したグローバルビジネス展開にSDNがいかなる効果を与えるのかを事例を交えて解説していきます。

 

グローバルな事業展開を停滞させる落とし穴… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter