ビジネスの課題解決につながるIT環境構築に挑む!

キタムラが挑んだクラウド移行によるIT可視化とは

2015.07.17 Fri連載バックナンバー

 オンプレミスからクラウドへ!基幹システムを含んだITインフラを移行する企業が増えています。しかし対応OSなどの制約により、すべてのシステムをクラウドすることが難しい状況も多く見られます。そのような中、企業買収などによりIT環境が複雑化し、運用コストが増大。サーバーなどのリソースを統廃合し、新しいIT環境を構築することが求められたのがキタムラ株式会社です。同社は、どのような選択を行ったのでしょうか。

 

運用コストの低減を目指し、ITシステムの統合を計画

ktiamura_img 「カメラのキタムラ」を運営する株式会社キタムラは、1934(昭和9)年に高知市で一軒の写真機店として創業。以来、順調に事業を拡大し、現在はキタムラグループとして、「カメラのキタムラ」、こども写真館「スタジオマリオ」などの運営を核に事業を運営し、全国に約1,300の店舗を展開しています。カメラや周辺機材の販売に加え、最近はインターネットと実店舗を連携させたデジタル写真のプリントサービスが好評を得て、新たな事業の柱となっています。

 インターネットを介したビジネスが大きな伸びを見せている同社の事業展開において、ITシステムの重要性は日々高まってきましたが、システム運用上いくつかの課題を抱えていました。キタムラグループのCIOを務める崎川洋邦氏は、その状況を振り返ります。

「企業買収による事業拡大に加え、店舗や写真を加工するラボ拠点の増加に伴い、グループ全体のITシステムが複雑化していました。これを複数のデータセンターとラボ拠点において運用していましたが、年々運用コストが増大していることもあり、統合することでコストダウンを図ろうと考えました。また、ECサイトにおける写真プリントの受注が増えている背景もありました。写真プリントは、七五三から年賀状に至る11月から12月が繁忙期であり、注文が殺到します。万一その時期に短時間でもシステムが停止してしまうと、大きな機会損失となりますので、システムの信頼性や安定性の高めることもIT統合の大きな目的となっていました」

 

社内の運用負荷軽減なども目的にクラウド移行を検討

 さらに、ITインフラの運用管理を行うチームの稼働負荷がかなり増大しているという状況もありました。トラブルが発生した場合の夜間対応や繁忙期における休日出勤などが避けられず、その負荷軽減も統合プロジェクトの目的の一つであったといいます。

 インフラチームを率いる情報システム部 インフラグループ マネージャーの黒河内 昇氏は、「当時は、企業買収した会社のシステムをそのまま移行したり、システムごとに個別に拡張したりして、全貌が見えない状況になっていました。障害が発生した場合、原因がインフラなのかアプリケーションなのか、切り分けが難しく、原因究明に時間を要することもしばしばでした。また、運用もシステム個別に行われており、ITリソースを集約・統廃合すると同時に、運用の標準化を図ることで、システム全体を“見える化”して、運用コスト低減と社内負荷の軽減を実現することが我々の重要なミッションになったのです」と説明します。

 当時キタムラグループでは、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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