いまどきのクラウド活用講座(第2回)

基幹系システムも“クラウドファースト”へ!

2015.04.08 Wed連載バックナンバー

 「ERPをはじめとする基幹系システムにクラウドを採用した」。そのような事例を目にする機会が増えています。特にAPAC地域の複数拠点でERPを展開するなど、海外拠点で基幹系システムを構築する際には、当たり前のようにクラウドが選ばれているようです。その背景には、一体どのような理由があるのでしょうか。

 

海外拠点でのERP導入に積極的にクラウドを活用

 ERPをはじめとする基幹系システムのインフラを検討する際、数年前まではオンプレミスとクラウドを比較して自社に最適な方を選ぶことが一般的でした。しかし現在では、クラウドで利用することを前提として、複数のクラウドサービスを比較検討するケースが少なくありません。このように基幹系の分野にも“クラウドファースト”という考え方は浸透しつつあり、実際にERPをクラウドで運用する事例が続々と現れています。

 そのような事例の中でも特に目を引くのは、海外拠点におけるERP導入において、積極的にクラウドを活用するケースです。その理由としては、まずビジネス環境の変化に柔軟に対応できることが挙げられます。特に新たに海外でビジネスを展開するといった場合、ビジネス規模を正確に予測するのは困難でしょう。しかしCPUやメモリといったリソースを柔軟にコントロールできるクラウドサービスなら、急速にビジネスが拡大するといった状況になっても、迅速に追従することが可能というわけです。

 さまざまな理由から、その地域から撤退して別の地域へ拠点を移すといった要求に応えやすいこともポイントと言えるでしょう。「ある国に工場を設立したが、人件費の高騰やグローバルでのサプライチェーンの再編といった理由から、工場を閉鎖することになった」といったケースは十分に想定できます。このようなとき、サーバーの物理的な移設などを考える必要がないクラウドであれば、新たな拠点への移設などの作業をスムーズに行うことができます。

 運用管理の観点から、オンプレミスではなくクラウドを使いたいという企業も増えています。特にグローバル環境で使えるクラウドサービスであれば、それぞれの国・地域におけるシステムの利用状況などをポータルなどで日本から一元的に把握できるほか、遠隔地からアクセスしてメンテナンスを行うといった環境を整えやすいというメリットがあります。

 

運用管理コストやセキュリティ面でのクラウドの強み

 もうひとつ、運用管理の面において意識したいのはコストです。人件費が安い国では、クラウドを使って運用をアウトソースするよりも、自社で人材を確保して運用管理した方が安いと考えられるケースがありますが、果たして本当にそう言えるのでしょうか。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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