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世界各国へ高速転送「大容量ファイル転送サービス」

2014.10.10 Fri連載バックナンバー

 メールには添付できない大容量のファイルを送信するといった際、無料で提供されているファイル転送サービスは確かに便利ですが、海外とのファイルのやり取りではアップロードやダウンロードに時間がかかるほか、セキュリティ面でのリスクもあります。

 そうした場面でぜひ活用したいのが、海外とのファイルの送受信のための仕組みを備え、適切なセキュリティ対策が組み込まれた「ファイル転送サービス」です。今回は、その仕組みを解説しながら、具体的な活用シーンやメリットをご紹介いたします。

 

ビジネスにも影響する“海外拠点とのファイル送受信”問題

 「日本の本社で作成したCADデータ(図面データ)を海外の工場に送信したい」、あるいは、「ソフトウェア開発や動画制作などを委託した海外の取引先から納品物を受け取りたい」といった場面において、これらのファイルを効率的に送る方法がないだろうかとお悩みの企業は多いのではないでしょうか。

 オフィスアプリケーションなどで作成した小さなファイルであればメールに添付して送ることができますが、この方法で送れるのは一般的に10MB程度であり、数GB~数十GBになることもあるCADデータやマルチメディアファイルはとてもメールでは送れません。インターネット上で提供されている、無料のファイル転送サービスを使う方法もありますが、セキュリティ面でのリスクがあり、企業によっては利用を禁止していることもあります。

 解決策としては、いずれかの場所にファイルサーバーなどを設置し、そこを中継地点として送受信する方法が考えられます。たとえば日本のファイルサーバーに海外から接続し、そこにアップロードされているファイルをダウンロードしてもらうといった形です。この方法なら大きなファイルでも送れるほか、必要なセキュリティ対策を講じることで情報漏えいなどに対処することもできます。ただ一方で、問題となるのが「ネットワーク遅延」です。

 ネットワーク遅延とは、パケットを送信し、その応答パケットが返ってくるまでの時間であり、通信相手との物理的な距離が伸びれば遅延は大きくなります。さらに遅延とデータの転送時間は密に関係していて、遅延が大きくなればデータの転送速度は低下します。このため、国内の拠点であれば快適に送信できたファイルでも、遅延の大きい海外拠点への転送にはその何倍もかかるといったことが起こるのです。

 ファイルサーバーなどを中継して海外拠点とファイルをやり取りする場合でも、ネットワークを利用する以上はこの遅延の影響は避けられず、数十GBクラスのファイルを海外拠点に送ろうとすると数日かかることもあります。このようにネットワーク経由での大容量データの送信はあまりに遅いことから、図面データなどはUSBメモリなどにコピーして国際宅急便で送っているという企業も少なくありません。

 さらに、大容量データの送受信では、エラーが発生する可能性が高まるのも難点です。ファイルをアップロード、あるいは、ダウンロードしている途中で転送に失敗し、最初からやり直すということになれば、大きな時間のロスになってしまいます。

 こうした時間の無駄は、ビジネスにも悪影響を及ぼすことになります。たとえば、日本で作成したCADデータを海外の工場や取引先に送るといった際、データ転送に数日がかかればそれだけ生産工程のリードタイムが伸びることになります。さらに図面の修正があれば、そのたびに数日間の無駄が発生するわけですから、決してこの問題は小さくないでしょう。

 

ファイル転送サービスがアップロード/ダウンロード時間を短縮できる理由

 このような課題を解決する方法には、どのようなものがあるのでしょうか。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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