徹底解説!基幹系システムのクラウド移行(第9回)

大手ゲームメーカーが下したクラウド移行の決断

2015.10.21 Wed連載バックナンバー

 企業の事業活動を支える基幹系システムに求められているものは、何より安定性です。しかし、昨今では環境の変化への柔軟な対応や運用コストの削減も重要な命題となっています。これらの課題の解決策として、クラウドへの移行を行い、すでに多くの企業がSAP ERPなどの基幹系システムをクラウド上で運用しています。今回はSAP ERPをNTTコミュニケーションズの「Enterprise Cloud」に移行した、ある大手ゲームメーカーの事例を紹介します。

 

ERPベンダーもサポートし始めた基幹系システムのクラウド移行

 クラウドが広まり始めた当初、多くの企業がクラウドで運用するアプリケーションとして選んだのは、メールやグループウェアといった情報系システムでした。コストや運用面においてクラウドにメリットがあることには理解しつつも、一旦停止すれば大きな影響を及ぼす基幹系システムを移行するには、時期尚早という判断があったのでしょう。

 しかしそこから数年が経つと、それまでの情報系システムに加え、ERPSCMといった基幹系システムまでクラウドに移行する企業が続々と現れます。実際にクラウドで情報系システムを運用した結果、基幹系システムを運用するに足る安定性やセキュリティを備えていると判断されるようになったわけです。

 このような動きを後押しするかのように、ERPパッケージのベンダーもクラウド対応を積極的に打ち出すようになります。特に大きなインパクトがあったのは、多くの企業が採用する「SAP ERP」がクラウドサービスの認定制度を始めたことでしょう。具体的には、「高品質の運用スタンダードを使用してシェアードリソースに基づく標準化されたITソリューションおよびサービスをインターネット経由で提供する能力について、SAPから認定を受けたプロバイダー」に対し、「SAP Certified in Cloud Services」として認定するというものです。

 この認定を受けたクラウドサービスプロバイダーの一社がNTTコミュニケーションズであり、グローバルで利用できるクラウド基盤として多くの企業で使われている「Enterprise Cloud」は、多くの企業に基幹系システムの運用基盤として選ばれています。

 

SAP ERPのインフラにクラウドを選んだ理由

 実際にNTTコミュニケーションズのEnterprise Cloudを利用し、SAP ERPを運用しているのが… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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