徹底解説!基幹系システムのクラウド移行(第4回)

「Oracleデータベース」のクラウド移行術

2014.10.22 Wed連載バックナンバー

 基幹系システムのデータベースとして多くの企業で使われている「Oracleデータベース」をクラウドに移行する際、ライセンスやOracle RAC(後程詳しく解説いたします)への対応、あるいはストレージのパフォーマンスなどに注意する必要があります。ここでは、それらの観点から見たOracle Databaseのクラウド移行におけるポイントを解説します。

 

仮想サーバーのCPUとオラクルライセンスの関係

 基幹系システムを運用している物理サーバーの保守期限が切れた際、新たな物理サーバーを導入してリプレースするのではなく、クラウドサービスとして提供されているIaaS(Infrastructure as a Service)上の仮想サーバーへ、既存のシステムをそのまま移行する企業が増えています。つまりOSミドルウェアアプリケーションについては従来のものをそのまま使い、サーバーだけをクラウドに切り替える形です。

 このように既存システムをクラウドに移行するといった場面において、障壁となりやすいのが「Oracleデータベース」の存在です。

 Oracleデータベースは高性能なリレーショナルデータベース(RDBMS/Relational Database Management System)であり、基幹系、情報系を問わず数多くの企業のシステムにおいてデータベースとして採用されています。またアプリケーションによっては、このOracle データベースとの組み合わせを前提に開発されているものも少なくありません。

 このOracleデータベースをクラウドで利用する際、問題となるのはライセンス形態です。Oracleデータベースには、データベースを利用するユーザーごとにライセンス利用料を支払う「Named User Plusライセンス」と、物理CPUの数によって価格が決まる「Processorライセンス」があります。このうち、一般的に選択されているのは、ユーザー数に左右されずにOracleデータベースを使えるProcessorライセンスですが、注意しなければならないのは“物理的な”CPUの数でライセンス料が決まる点です。

 一般的なIaaSでは、物理CPUのリソースを分割し、その一部を仮想サーバーに割り当てて実行しています。つまり仮想サーバーが利用しているのは物理CPUの一部であり、そのすべてを占有しているわけではありません。しかしOracleデータベースのProcessorライセンスは物理CPU単位で料金が決まるため、その一部分だけを利用する仮想サーバーではライセンス料を算出できないという問題があるのです。

 このような背景から、通常のIaaS上で動作している仮想サーバーではOracleデータベースをそのまま利用することはできません。そこで一部のIaaSでは、オラクルと特別な契約を結んだり、あるいはシステム構成を工夫したりすることで、IaaS上でOracleデータベースの運用を可能にしています。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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