次世代ネットワーク技術「SDN」大解剖(第1回)

「SDN」って何? これさえ読めば丸わかり!

2014.06.11 Wed連載バックナンバー

 現状のネットワーク環境におけるさまざまな課題を解決できるコンセプトとして、「SDN(Software Defined Networking)」が大きな注目を集めています。SDNがつくり出すネットワーク環境は、これまでのネットワーク環境とどのように異なるのでしょうか。SDNの基本的な考え方やSDNによって実現されるメリット、さらに、SDNと一緒に語られることが多い「OpenFlow」や「ネットワーク仮想化」「NFV」について解説していきます。

 

現状のネットワークはもはや管理不能!?

 クラウドコンピューティングの浸透により、今やサーバーの世界は“好きなときに好きなだけ”使えるといった高い柔軟性を実現しています。さらにハードウェアが故障した場合は、その上で実行している仮想サーバーを別のハードウェアに移行する「ライブマイグレーション」など、運用管理の負担を軽減する技術も続々と登場しています。

 その一方で変化に乏しいのがネットワークの領域です。クラウド全盛の時代を迎えつつある現在でも、ルーターやスイッチといったネットワーク機器の設定は、個別に人手で行わなくてはならないという状況は変わっていません。そのため、サーバー関連においては運用管理の自動化が進んでいながら、その足回りを支えるネットワークはいまだに手作業での管理が必要であり、両者に大きな乖離が生じているのが現状です。

 加えて、ITの利用領域の拡大に伴いネットワークは複雑さを増し続けており、これまでのように人手で管理するのはもはや困難だと言われています。そこで、昨今大きな注目を集めているのが、「SDN(Software Defined Networking)」と呼ばれるコンセプトなのです。

 

ネットワークの集中制御を実現するSDN

 SDNを一言で表すならば、「ネットワークをソフトウェアで制御する」ということになります。これまではルーターやスイッチといったハードウェアがネットワークを制御していました。これらのハードウェアには、ネットワークを制御するための設定が個別に書き込まれており、ネットワークの構成を変更したい場合には個別に設定を修正する必要がありました。

 ネットワーク機器の数が少なければ、個別に設定を行っても大した手間ではありません。しかしネットワークに接続するサーバーやPCの台数が増えれば、それらをつなぐルーターやスイッチの数も増大するため、ちょっと設定を変更するといった場合でも大変な作業になってしまいます。

 一方、SDNでは… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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