実例から読み解くクラウド活用術(第2回)

クラウドで実現するIT環境の災害対策

2014.04.30 Wed連載バックナンバー

 1995年の阪神・淡路大震災や2004年の新潟県中越地震、そして2011年の東日本大震災と、日本では大規模な地震がたびたび発生しています。こうした災害からIT環境を守るために、積極的に活用したいのがクラウドです。災害対策においてクラウドはどのように活用できるのか、具体的な事例を交えて紹介していきます。

 

ファイルサーバーのバックアップ環境をクラウド上に構築

 大規模な地震や台風による水害、あるいはインフルエンザの大流行などといったリスクからビジネスを守るため、多くの企業がBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)の策定に取り組んでいます。BCPは、平時と同様に業務を行うことが困難になることを想定し、「事業を継続するための緊急時のアクションを取りまとめる」、あるいは「業務を遂行するための環境を整える」といった施策を行うことで、業務へのダメージを最小限に抑えることを目的としています。そして、その際に重要な視点となるのが、IT環境における災害対策です。

 言うまでもなく、もはやITは業務を遂行する上で欠かせない存在となっており、仮に災害によってITが使えない状況になれば、事業の復旧や継続に大きな影響が生じるのは想像に難くありません。例えば、「業務アプリケーションを運用していたサーバーが災害によって故障し、そのサーバーを利用して行っていた作業がストップしてしまう」など、災害が発生した途端に、多大な影響を及ぼすケースが考えられます。

 このようなリスクを認識し、クラウドを利用して災害対策を実現したのがA社です。この企業では、全従業員で利用しているファイルサーバーを本社内に設置していました。そのため、本社のある地域で地震や停電が発生してサーバーが止まると、日本各地にある支社の業務も止まってしまうというリスクを抱えていたのです。

 そこでA社は、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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