実例から読み解くクラウド活用術(第1回)

これが最新!2014年版“クラウド”の選び方

2014.04.09 Wed連載バックナンバー

 従来のIT環境におけるさまざまな課題を解決できるサービスとして、多くの企業が“クラウド”を活用し始めています。しかしながら、あまたあるクラウドサービスの中から、自社に最適なものを選定するのは容易ではありません。また、実際にクラウドをどのように利用したらよいのか、悩んでいる企業も少なくないでしょう。そこでこの連載では、クラウドサービスの選び方から、クラウドのメリットを最大限活用するおすすめの活用方法まで、最新のトレンドを踏まえて解説していきます。

 

クラウドのメリットは柔軟な変化に対応できること

 当初はメール環境やグループウェアといった情報系システムでの利用が中心だったクラウドですが、昨今では業務の中核を支えるアプリケーションやERPなどの基幹系システムでも利用されるようになりました。クラウドが利用されるようになって数年が経ち、基幹系でも問題なく利用できる信頼性を備えていることが分かってきたこと、そしてお金を銀行に預けるのと同様、「専門家が運営するクラウドにシステムを預けた方が安心できる」という感覚が多くの企業に広まっていることが理由ではないでしょうか。

 さて、クラウドのメリットはこの安心感以外にもいくつかありますが、経営者の立場で考えたときに最も大きいのは「変化に柔軟に対応できること」でしょう。クラウドならば必要なときだけ利用すればよく、サーバーなどを資産として持つ必要はありません。さらに、リソースの調整が容易であるため、たとえばデータ量の増大によって処理能力が不足したといった状況が発生しても、サーバーの買い換えや追加は不要であり、コスト負担を抑えることができます。このように、クラウドならば変化に柔軟に対応できるIT環境を整備することができるのです。

 運用負荷の軽減やコストの圧縮につながることも、クラウドが注目されている理由です。特にアプリケーションをクラウド上で提供するSaaS(Software as a Service)の場合、ライセンス費用や保守費用がサービス利用料に含まれているほか、不具合への対応やパッチの適用などといった作業をサービス提供事業者側で行うため、オンプレミスよりも負担を抑えてアプリケーションを利用可能です。

 それでは、具体的にクラウドはどのように利用できるのでしょうか。これまでのクラウド導入の事例を分析すると、以下のようなパターンに分けることができます。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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