企業ネットワーク×クラウド(第4回)

仮想化技術が変える企業ネットワークの新時代

2013.12.25 Wed連載バックナンバー

 最終回で取り上げるテーマは仮想化である。VMwareなどで知られる仮想化技術は、これまで主にサーバー側で活躍してきたテクノロジーである。

 これまではx86ハードウェアの制約から、サーバー側で様々なアプリを動かすためには、その分サーバー台数を増やす必要があった。またサーバーにハイパワーな処理スペックを要求することは、より高額なサーバーに手を出さざるを得ないことを意味した。結果、企業ネットワークにおけるサーバー台数と購入/運用コストは直線的に増大し、企業の負担は極めて大きいものとなっていた。

 この状況を変えたのが仮想化技術である。ソフトウェアにサーバー機能をエミュレートさせることで、リアルマシン上に複数のサーバーを自由に構築できるようになったのだ。これによりサーバーはハードウェアの制約から開放され、サーバー台数、設置面積、電力消費量、運用管理稼働のすべてが削減/効率化された。

 仮想化技術によりサーバー側が効率化され規模の経済が生まれたことで、ネットワークストレージに係る1バイトあたりのコストも低下し、その結果として企業はネットワークに自社の情報を預けることがどんどん簡単になっていった。

 もちろん、クラウド化を進展させたインフラ面の要因は、サーバー側の低廉化/効率化だけではない。データにどこからでも快適にアクセスできる環境が整ってきたこと。すなわちアクセス回線のブロードバンド化や、スマートフォンやLTEなどモバイル環境の充実もクラウド化に大きく寄与している。

 ただ、そういったネットワーク側のインフラ拡張は、その名のとおり設備キャパシティを増大させることが基本であり、1ビットあたりのコストを力技で落としてきたものである。そこにはサーバー側で見られたような技術的なブレイクスルーは、まだ到来していないように思える。

 そこで登場したキーワードが「ネットワークの仮想化」である。サーバー側で発展してきた仮想化技術を、今度はネットワーク側でも活かそうという動きが盛んになっている。実際にGoogle Trendで検索トレンドを見ても、2013年に入ってからの検索件数ではネットワーク仮想化がサーバー仮想化を追い抜くなど、昨今の注目度合いがわかる。


出典:google trend(2013年12月調べ)

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Bizコンパス編集部

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