企業ネットワーク×クラウド(第3回)

ここまで手軽になったスマートデバイス×クラウド

2013.12.18 Wed連載バックナンバー

 これまで第1回「セキュリティ事故を起こさないクラウド環境とは」、第2回「本当に大丈夫なのか?企業のフレッツ利用を考える」と、クラウドに求められるネットワークについて紹介してきたが、今回はクラウドとスマートデバイス(スマートフォン/タブレットなど)について取り上げてみたい。

 

企業におけるスマートデバイスの普及

 スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス利用率は、国内で約50%(2012年度:総務省通信白書による)になっており近年で急速な普及を見せている。それを受けて、スマートデバイスの社内利用を検討し始める企業も少なくない。クラウド化で集積された企業データの宝庫に場所を問わずアクセスさせて、業務効率化を図るとともに、店舗や出先などでの営業活動を変革させることが狙いだ。

※「個人」はスマートフォン導入世帯率の推移(出典:2013年総務省通信白書)
※「企業」は携帯電話/PHS/PDA等から社内ネットワークに接続環境がある企業率の推移(出典:総務省 平成24年通信利用動向調査(企業編))

 グラフ推移をみると、個人向けにスマートフォン導入が爆発的な普及を見せ始めた2010年度をターニングポイントに、PHS/PDAなどの市場縮小により下落傾向であった企業のモバイルアクセス環境(モバイルデバイスから社内ネットワーク環境等にアクセスできる環境)の構築率も押される形で伸びていることがわかる。

 確かにタブレット端末などスマートデバイスを使った営業活動を見てみると、「新しい」「何かやってくれそう」という印象を与えるだけでなく、「リクエストに対して、応える提案を即座にしてくれる」であったり、「豊富な写真や動画を使って、従来の紙媒体ではわからなかった様々な情報を得ることができる」であったり、顧客に評価される実効果もさまざまに生み出すことができるようだ。まさに実効果が導入率をけん引している状態といえる。

 外出先から社内の基幹系サーバーにアクセスして、決裁行為や営業報告を行うことはこれまでのフィーチャーフォン/携帯でも見られたが、これもスマートデバイスであればデバイスの処理スペック向上によりこれまでより高速に幅広い分野の業務を行えるようになったし、様々に提供されるクラウドサービスとの連携により自社で携帯端末向けにわざわざ基幹サーバーの対応をする必要がなくなった。つまり、開発/対応コストの減少によって、モバイル端末からの企業ネットワーク利用もかなりお手軽になったというわけだ。

 しかしながら、スマートデバイスを業務に活用しようと思うならば解決すべき課題もある。例えばセキュリティの問題や快適な利用のためのパフォーマンス維持などだ。特に重要な選択ポイントを以下3つ挙げてみよう。

1. 端末(デバイス)の選択 … 端末は誰が用意して、誰が管理するのか?
2. モバイルネットワークの選択 … 利用に十分な品質を得る最善のモバイル網は?
3. クラウドサービスの選択 … クラウドは何を選ぶのか?

 これらは、端末からクラウドまでモバイル網を介してアクセスする場合の構成要素だ。セキュリティやパフォーマンスなどすべての問題は、これら構成要素に分解して考えるとわかりやすい。では、構成要素ごとにどのような選択が考えられるのか、最適なのかを探っていくことにしたい。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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