企業ネットワーク×クラウド(第1回)

セキュリティ事故を起こさないクラウド環境とは

2013.12.04 Wed連載バックナンバー

 クラウドサービスを導入、検討する企業が増えている一方で、情報漏えいなどセキュリティへの不安を理由に、クラウドの採用にためらう企業も少なくない。しかし最近では、セキュリティ面を重視しながら利用できる、クラウド対応型のVPNサービスが多く出ている。今回はクラウドのセキュリティ面にスポットを当てる。

 

そもそもクラウド化とは何か?

 総務省の「平成24年度通信利用動向調査報告書(企業編)」によれば、企業ユーザのクラウド利用率は28%。今後のクラウド導入予定企業も加えると約半数の48%にのぼる。クラウドという言葉の登場当時は、単なるバズワード(流行言葉)として捉えられることもあり、導入に慎重な企業も多かったが、今ではかなり一般的なものとして受け止められ、広く企業ユーザに浸透してきたことがわかる。

 改めて「クラウド」の意味をふりかえると、コンピュータの処理やデータを、利用者の手元からネットワークという“雲”の上に置くことを指す。これにより利用者は、「コスト削減」、「利便性の向上」といったメリットを受けることが可能だ。

 クラウドをもう少し細かく分類すると、一般的には以下の三種類に分類される。

【1】コンピュータ処理(ハードウェア)のクラウド化
 PCなどによって実行してきたコンピュータ演算処理を、ネットワーク上のより高性能なハードウェアに任せることで、ローカル環境のハードウェアのローコスト化や、「所有」から「利用」への転換ができる。また、場所を問わず利用できるという利便性もある。ローカル端末の能力を最低限に留め、クラウドサービスの利用をメインとする「シンクライアント」とは、類似の概念となる。

【2】コンピュータ処理(ソフトウェア)のクラウド化
 パッケージとして購入していたソフトウェアを、ネットワーク経由で利用することにより、使いたいときに使いたい分だけという所有から利用への転換が図れる。

【3】データ(情報資産)のクラウド化
 これまでローカルに存在していたデータをネットワーク上に置くことで、集約によるコスト削減と一覧性、さまざまな場所からデータを閲覧できる利便性などが与えられる。

 中でも「データ(情報資産)のクラウド化」については、多くの企業でその活用を始めているようだ。前述の調査報告書によれば、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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