事例で見る「クラウド+データセンター活用術」(第3回)

“安全・安心・低コスト”でクラウドへ移行する秘訣

2014.02.14 Fri連載バックナンバー

 コスト削減や運用負荷の軽減を目指し、IT環境をクラウド化する企業が増えています。レンタカー事業で日本全国に営業拠点を展開するニッポンレンタカーサービス株式会社も、クラウドサービスを積極的に活用してIT環境を刷新しました。このプロジェクトが立ち上がった背景やクラウド化の狙い、導入効果をご紹介していきます。

 

安心・安全・ローコストをテーマにIT環境を刷新

 ニッポンレンタカーサービス株式会社(以下、ニッポンレンタカー)は、日本全国の営業所でレンタカー事業を展開、新車を指定して予約できる「新車チョイス」など斬新なサービスを次々に提供し、多くの顧客の支持を集めています。

 ITの活用にも積極的で、1981年には予約の全国オンラインシステムを稼働したほか、1997年には、予約の即時回答を実現した“業界初”のインターネット予約センターを開設。そして2001年には、やはりレンタカー業界では初めて、インターネット上での前日予約システムをスタートしました。

 このようにレンタカー業界をリードしてきたニッポンレンタカーですが、一方で同社において課題となっていたのがITインフラにおける“運用コストの増大”です。

 従来、ニッポンレンタカーのIT環境は、5台のホスト機と50台程度のIAサーバーで構築されており、さらにシステムを継ぎ接ぎで増強した影響などから、データセンターも6カ所に分散していました。これだけの規模になると、定期的に発生するハードウェアの保守期限切れへの対処や、OSやミドルウェアなどのライセンスの管理だけでも大きな負担となっていました。また、データセンターが分散していることによって通信費が増大する、トラブルが発生したときの原因の切り分けが煩雑で、対応に時間がかかるといった課題もあったようです。

 同様の課題を抱えているユーザー企業は少なくないでしょう。実際に日経BP社が行った調査では、IT関連コストの約45%を運用管理費用が占めるという結果が出ています。一方で新規開発にかけられたコストは、わずか24%強に過ぎません。ITを利用した事業への貢献という役割を考えたとき、運用管理コストを削減して積極的な新規開発を推進することは、情報システム部門の大きな命題と言えるのではないでしょうか。


【出典】日経BP社「企業情報システムの運用管理に関する実態調査2013」より引用

 ニッポンレンタカーでは、こうした問題を解決するために「安心・安全・ローコスト」をテーマとしたIT環境の刷新を図るプロジェクトが立ち上がります。そして、このテーマ目標を達成するため、積極的に活用することになったのが“クラウドサービス”です。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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