2017.10.05 Thu

デジタル世代に受け継がれるため進化するペコちゃん

株式会社不二家 菓子事業本部 マーケティング本部 マーケティング部 宣伝・計画課 中川 真里 氏

 ペコちゃんでおなじみのロングセラー商品「ミルキー」のキャンペーンにAR(拡張現実)を活用した理由とその狙いについて、不二家マーケティング本部の中川真里氏に伺った。

 

スマホアプリで作成したメッセージムービーでコミュニケーション

―― ARを活用した「ラブ&ミルキーメッセージプロジェクト」について教えてください

 2016年に、ミルキー発売65周年を記念して、商品パッケージに自分や家族、ペットなどの顔をプリントできる「マイミルキー」というサービスを期間限定で実施しました。1年間に4回ほど実施したのですが、その最終回に写真だけではなく、ARを使ってアニメーションムービーを再生できるサービスを提供しました。動画の作成・閲覧が簡単にできる「ミルキーカム」というアプリを開発し、このアプリを「マイミルキー」の写真にかざすと、メッセージムービーが再生されるというサービスです。

 その「ミルキーカム」を使って、新たに企画したのが「ラブ&ミルキーメッセージプロジェクト」です。2017年のミルキーは、友だちや家族、世代を超えて、みんなに楽しい時間を提供するお菓子「コミュニケーションキャンディ」をテーマにしているので、そのテーマに沿ったキャンペーンを企画しました。

 対象商品に貼付されたシールをめくるとQRコードが出てくるので、これを「ミルキーカム」で読んでいただくと、ペコちゃんがデザインされたフレームの中にメッセージムービーを作成することができます。そのメッセージムービーを、お友だちやご家族に送ったり、SNSにアップロードしていただき、コミュニケーションを楽しんでいただくという企画です。

―― 子どもを撮影したメッセージムービーが多いのですか

 「マイミルキー」を展開したときは、お子さまのムービーが多かったのですが、お孫さんのムービーを遠方に住むおじいさま、おばあさまへ送るという使いかたも多かったですね。お孫さんがいらっしゃる世代の方々が、ARを使いこなしていらっしゃるというのは、私どもも想定外でした。

―― ペコちゃんがデザインされたフレームには、どのようなメッセージが表示されているのですか

 今回は「マイミルキー」のような限定商品ではなく、プロパー商品のキャンペーンなので、フレームデザインは「ありがとう」とか「おめでとう」といった日常的に使いやすい汎用的なメッセージにしました。全部で5種類用意していますが、1つだけF1層を意識した季節限定のデザインを用意しています。9月のスタート時点ではハロウィン、その次のシーズンはクリスマスのデザインになる予定です。

 

親から子どもへ伝えられてきたペコちゃんを次世代へ

―― 顧客同士でメッセージをやりとりしてもらうキャンペーンですが、マーケティング的には、どのような狙いがあるのでしょうか… 続きを読む

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中川 真里(なかがわ まり)
1994年不二家入社。意匠デザイン課を経て、マーケティング部にてペコちゃんやアンパンマンを中心とするキャラクター商品、キャンディ、チョコレートの商品企画・ブランド管理を担当。2004年から通販ショップの立ち上げ、周年記念事業等の新企画に携わる。2013年より現職。
◎情報収集の手段
デジタルを使う仕事ですが、一方でアナログの感覚も大事にしたいので、人と会ってお話しする中であたたかみのある情報を得たいと思っています。
◎スキルアップのために心掛けていること
「五感を大切に」をモットーにいろいろな体験を通じて感度を磨き、常にアンテナを高くするように心がけています。

株式会社不二家について
■ 事業内容菓子・食品・アイスクリームなどの製造卸売、洋菓子販売チェーン店・喫茶及び飲食店の経営、不動産事業 他
■ 設立年月1938年6月(創業:1910年11月)
■ 本社所在地東京都文京区大塚2-15-6
■ 資本金182億8,014万円
■ 従業員数正社員1,096名
■ 業種食料品
■ ホームページ

https://www.fujiya-peko.co.jp

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