2017.09.07 Thu

マクドナルドのV字回復を支えたデジタル戦略とは

日本マクドナルド株式会社 マーケティング本部 デジタルエンゲージメント部 上席部長 渡邉 英右 氏

 業績をV字回復させた日本マクドナルド、そのリカバリーを支えたデジタルマーケティング戦略についてマーケティング本部の渡邉英右氏に話を伺った。

 

店舗を顧客のFUN PLACE TO GOにするため、デジタルを活用

―― 2016年にスタートした「Pokémon GO」とのコラボは、大きな話題を呼びましたね

 「Pokémon GO」とのコラボは、2016年7月22日にスタートしましたので、すでに1年以上経過していますが、アッという間の出来事だったと感じています。日本最初の「Pokémon GO」のパートナーとして、国内約2,900店舗で「ジム」と「ポケストップ」を提供した結果、大きな反響があり、本当に多くのお客さまにご来店いただきました。

 当初、お客さまが店内に入りきらないのではないかという懸念の声もありましたが、店舗と事前に取り組み内容を共有することにより、大きな混乱が起きることはありませんでした。マクドナルドでは、以前から「FUN PLACE TO GO(マクドナルドに行けば何か楽しいことがある)」というキーワードを掲げ、お食事だけではなく、店舗での体験自体を楽しんでいただく取り組みに力をいれており、今回のコラボは「FUN PLACE TO GO」を大規模に実現できた事例だと思っています。

―― 「マクドナルド総選挙」もデジタルマーケティングの成功例といって良いのではないですか

 2017年1月に開催した「マクドナルド総選挙」は、12種類のレギュラーハンバーガーが、政治家のように公約を掲げて争う、今までにないプロモーションでした。お客さまに、応援するハンバーガーを店舗で食べていただき、その箱あるいは包装紙についている投票用QRコードか、Twitterのつぶやきで投票していただきました。

 結果的に1億9,000万以上のポイントが集まり、ダブルチーズバーガーが1位、てりやきマックバーガーが2位に選ばれ、ダブル公約を実現させていただきました。リアルな選挙と同様に、候補者が事前にスピーチし、支持者による実際の投票行動があり、投票日のあとにニュースが流れ、公約を実現するという大きなストーリーを展開し、お客さまに楽しんでいただけたと思っています。

―― 店舗で投票した結果は、家に帰っても気になりますし、公約が実現したら、やはり食べに行きたくなる、楽しみがずっと続くところが良いですね

 投票結果をリアルタイムで見られるようにし、ソーシャルで日々つぶやきながら盛り上げていくことで、店舗を超えてお客さまとつながりを持つことができました。我々の考える「FUN PLACE TO GO」を体現した、非常に良いキャンペーンだったと思っています。

 

マクドナルドの店舗で、映画もドラマも音楽も読書も楽しめる

―― 経営戦略におけるデジタルマーケティングの位置付けを教えてください… 続きを読む

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渡邉 英右(わたなべ えいすけ)
1979年生まれ。岐阜県出身。日本マイクロソフト、カタリナマーケティング等の経験を経て、2016年4月より日本マクドナルド入社、デジタル部所属。2017年4月よりマーケティング本部に配属、現在に至る。

◎情報収集の手段
直接、人と会って話す。日本だけではなく海外のメディアにも目を通す
◎スキルアップのために心掛けていること
マーケティングに限らず心理学など、異なる分野の知識を身に付ける

日本マクドナルド株式会社について
■ 事業内容ハンバーガー・レストラン・チェーンの経営並びにそれに付帯する一切の事業
■ 設立年月2002年07月01日
■ 本社所在地東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
■ 資本金1億円
■ 従業員数2,239名(2016年12月31日現在)
■ 業種小売業
■ ホームページ

http://www.mcdonalds.co.jp/

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