2017.04.06 Thu

医師の評価を商品のプロモーションに活かす

エムスリー株式会社 コンシューママーケティンググループ マーケティングプロデューサー 津田 宗利 氏

 インターネットを使って医療情報を研究や臨床の現場、企業、消費者に提供することで社会に貢献するエムスリー株式会社。同社のAskDoctors評価サービスについて津田氏に伺った。

 

医師の知見を元に健康訴求型の商品を評価

―― 近年、ヘルスケアマーケティングが重視されていますが、その背景を教えてください

 消費者の健康志向の高まりを受け、市場では健康訴求型の商品が急速に増えています。しかし、消費者から見ると、どの商品も良い面ばかり打ち出しているので、どれを選べばいいのかわからないという問題があります。また、健康に良い商品を開発したメーカーは、広告上の制限で効果・効能を訴求できないので、販促活動が難しいという課題を抱えています。こうした背景を受けて、健康に配慮した商品やサービスの情報を適切に消費者へ届けることを支援するヘルスケアマーケティングが注目されているのだと思います。

 我々エムスリーは、全国約25万名の医師会員を持つ医療従事者向け専門サイトを運営している会社です。日本には約30万名の医師がいるので、その8割以上が当社に会員登録いただいていることになります。我々はこのネットワークを最大限に活用して、医療従事者、医療関連企業、医療施設、一般企業、消費者の方々に役立つヘルスケアマーケティング事業を展開しています。

―― 御社が提供しているAskDoctors評価サービスについて教えてください

 会員登録いただいている医師の知見を基に、健康に配慮した一般生活者向け商品やサービスの評価を行うサービスです。

 基本的な評価の方法は、メーカーから依頼された健康訴求型の商品と、なぜ健康に良いのかを示すエビデンスの資料を提供いただき、医師にそのデータの有用性の検証と商品の試用をお願いします。その後Webアンケートで「他の人に勧めたいか」、「今後も使い続けたいか」を回答いただくというものです。Webアンケートの結果、75%以上の肯定的な評価を得られた商品を「医師の確認済み商品」と認定し、AskDoctors認定ロゴを提供しています。

―― その評価は、医師個人の私見になりませんか

 ひとつの商品を100~1,000名の医師が評価し、その集合知が評価結果となるので個人の私見に偏ることはありません。また、科学的な裏付けとして企業が商品開発の際に実施したエビデンスのデータなどを提供し、これを医師が客観的に評価しているので信頼性も保たれると考えています。

―― 私見で高評価を与える医師がいても、集合知になると少数意見になるので、信頼性が担保できるという考え方ですね

 日々診察や治療を行い、医療に関する論文や治験、臨床試験などのエビデンスデータを見慣れている医師の集合知が評価結果となることが、AskDocotrs評価サービスの信頼性と透明性の担保になっています。

―― 商品はあるけど、エビデンスデータが用意できていない場合は、評価できないのですか… 続きを読む

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津田 宗利(つだ むねとし)
1977年、大阪府生まれ。2002年5月 関西大学卒業後、広告会社を経て、株式会社ぐるなびに入社。会員サービス、ECモール事業、モバイル戦略、外部アライアンス、広報等の担当を歴任。2015年3月、エムスリー株式会社に入社。コンシューマ向けサービスの担当としてAskDoctors評価サービスを主導
◎情報収集術
Webメディア、SNS、知見を持つ人に聞きに行く
◎スキルアップするために心掛けていること
仕事の範囲に制限を設けない。得意分野に固執せず新しいことにどんどんチャレンジする

エムスリー株式会社について
■ 事業内容インターネットを利用した医療関連サービスの提供
■ 設立年月2000年9月
■ 本社所在地東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階
■ 資本金15億3,100万円
■ 従業員数308名(2016年3月末現在)
■ 業種サービス業
■ ホームページ

https://corporate.m3.com/

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