2017.07.05 Wed

進化するUFOキャッチャー、ヒントは店舗の声にあり

UFOキャッチャー

 クレーンゲーム機は、その高い集客性・収益性から、アミューズメント施設の運営になくてはならない存在です。その発展をリードしてきたのが、1985(昭和60)年に誕生したセガの「UFOキャッチャー」です。

 UFOキャッチャーは、クレーンゲーム機のイメージを一新することで、アミューズメント施設の客層を大幅に拡大しました。すでに登場から30年以上が経過していますが、UFOキャッチャーは、いまでもアミューズメント施設の看板ゲーム機として人気を集めています。UFOキャッチャーが、ここまで長く愛され続ける秘密はどこにあるのでしょうか。

 

クレーンゲーム機に革命を起こした筐体

 世界で初めてのクレーンゲーム機は、1896(明治29)年に登場しました。これは、手動でハンドルを回して飴玉を取る「キャンディディスペンサー」という機械だったとされており、すでにクレーンゲーム機は100年以上の歴史をもっています。日本では1960年代半ばに海外からクレーンゲーム機が輸入されたことを皮切りに、国内メーカーが続々と新たな筐体を投入し全国的に普及していきます。セガも、1965(昭和40)年に「スキルディガ」というクレーンゲーム機を発売し、ブームの一角を担っていました。

 当時のクレーンゲーム機は、筐体を上からのぞき込みながらプライズ(景品のこと)を取るというタイプが主流でした。獲得できるプライズはお菓子や喫煙具などで、さまざまな遊技場に置かれてはいたものの、1970年代に台頭してきたビデオゲーム機に主役の座を奪われていきます。

 そうした状況に危機感があったセガは、新形態のクレーンゲーム機を開発します。この新たな機種では、クレーンゲーム機だけでなく、アミューズメント施設の人気にも影響を与える、大幅なイメージチェンジが図られました。

 大型のショーウィンドウタイプを採用し、目線の高さにプライズを陳列できるようにしたことによってプライズが遠くからでも見えやすくなり、より多くの人にアピールすることが可能になりました。

 また、それまでのアミューズメント施設にあった不健全、暗いというイメージを払拭すべく、筐体のキーカラーにピンクを採用。店舗の入口に設置することで、従来の若い男性だけでなく、若い女性や親子連れといった新たな顧客を呼び込めるような明るさを表現しました。

 さらに、それまで主流だった三本爪のクレーンを二本爪にして、ゲーム性や戦略性を高めました。このクレーンゲーム機は、二本爪クレーンという特長から、当初は「イーグルキャッチャー(=鷲づかみ)」と名づけられる予定でした。ところが、完成した二本爪クレーンの見た目が、イーグルというよりはUFOに似ていたため、最終的に「UFOキャッチャー」と名付けられ、1985(昭和60)年に世に出ます。

 

プライズのクオリティアップで訪れたUFOキャッチャーブーム

 初代「UFOキャッチャー」は、見た目のインパクトやゲーム性の高さで、クレーンゲーム機の注目度を再び高めました。しかし、… 続きを読む

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株式会社セガ・インタラクティブについて
■ 事業内容アミューズメントゲーム機器の開発・製造・販売等
■ 設立年月2015年4月1日
■ 本社所在地〒144-8531 東京都大田区羽田1-2-12
■ 資本金1億円
■ ホームページ

http://sega-interactive.co.jp/

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