2017.02.15 Wed

キズ治療の常識を変えた!「バンドエイド」の90年

バンドエイド

 1921(大正10)年にアメリカで誕生した救急絆創膏「バンドエイド」は、1959(昭和34)年に海を渡り日本へとやってきました。以来、技術改良を重ね、画期的な治療法の採用や、新しい使い方を提案することで、今もなおユーザーの拡大を図っています。発売から90年以上経った今もなお進化を続ける「バンドエイド」の歴史を振り返ります。

 

“妻への思いやり”から生まれた「バンドエイド」

 何かの拍子に切り傷やすり傷を負った時、傷口をやさしく守ってくれる救急絆創膏。その代名詞ともいえるのがジョンソン・エンド・ジョンソンの「バンドエイド」です。「バンドエイド」は、1921(大正10)年にアメリカで商品化されましたが、その誕生には心温まるエピソードがあります。

 当時、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソンの購買部に、アール・E・ディクソンという人物が勤めていました。結婚したばかりのディクソンは新妻のジョセフィーヌとの生活を幸せに過ごしていたのですが、悩みを抱えていました。

 というのも、ジョセフィーヌは大変そそっかしく、料理をするたびにケガをしていたのです。ディクソンは、妻の絶えることのないケガに心を痛めていました。

 ジョセフィーヌがケガをすると、ディクソンは妻にガーゼをあて包帯を巻き、治療をしていました。しかし、包帯は誰か巻いてくれる人がそばにいるときはいいのですが、ケガした本人が自分ひとりで巻こうとすると簡単にはできません。

 ディクソンは、ジョセフィーヌが一人でいるとき、妻自身で簡単にキズの手当てができるような方法がないものかと思案しました。そして、医療用テープの中央にガーゼを付けておけば、ケガをしたときにはそれを貼るだけなので、簡単に手当てができると思いつきました。

 ディクソンは、同僚の勧めもあって上司にこの方法を提案。会社は彼のアイデアを採用し、「バンドエイド」として商品化します。

 発売当初、「バンドエイド」の形状は現在のものと違い、幅9cm、長さ54cmのロール状で、必要な長さに応じて切って使うというものでした。発売当初はあまり売れませんでしたが、ジョンソン・エンド・ジョンソンの営業担当は、ハサミを持って診療所や薬局を訪ねて回り、「バンドエイド」を切りながら、その便利さを実演していきました。

 そうしたかいもあって「バンドエイド」の売り上げは順調に伸びていき、1924(大正13)年には、それまで手作業だった生産を機械化し、大量生産するようにまでなります。

 「バンドエイド」のアイデアを提案したディクソンは、その成功をきっかけに、後にジョンソン・エンド・ジョンソンの副社長になりました。彼の妻の不器用さは、いまも同社で「バンドエイド」の誕生秘話として語り継がれています。

 その後、「バンドエイド」は、1928(昭和3)年に傷がムレないように通気孔が加わり、1931(昭和6)年に特殊防水コーティングタイプが発売。1939(昭和14)年には… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社について
■ 事業内容総合医療・健康関連用品の輸入・製造販売
■ 設立年月1961年1月
■ 本社所在地〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2
■ 従業員数2,420名(2017年1月1日現在)
■ ホームページ

https://www.jnj.co.jp

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter