2017.04.18 Tue

ITでホームセンター改革に取り組むグッデイの真意 

株式会社グッデイ 代表取締役社長 柳瀬 隆志 氏

 福岡県をはじめ北部九州を中心にホームセンターを展開する株式会社グッデイ。近年、同社は、主要店舗内にものづくりを体験できる工作スペースの設置を進めている。“モノを売る”という従来のホームセンターから、“ライフスタイルを提案する”体験型のホームセンターへと生まれ変わろうとしているのだ。

 また、クラウド、ビッグデータといったITを積極的に活用した売り場改革にも意欲的に取り組んでいる。こうした改革の舵を取るのは、商社マンを経て昨年社長に就任したばかりの柳瀬隆志だ。つねにチャレンジを続ける柳瀬の足跡を辿っていく。

 

パソコン少年がボート部のエースに

 3歳からピアノを始めた柳瀬は、中学高校は剣道部に所属する一面もあったが、物静かでおとなしい少年だった。そんな柳瀬の人生を決定づけたのが、中学生になったときに親から買ってもらった1台のパソコンだった。

 「パソコンを買ってもらってからは、毎月、パソコン雑誌を買ってきては、ゲームなどのプログラムを入力して遊んでいました。自らプログラミングをすることはありませんでしたが、とにかく道具としてパソコンを使うことが楽しかったんです」

 高校卒業後、東京大学に進学するとそれまでのインドアな生活が一転する。大学生となった柳瀬は、「なにかに夢中になりたい」という想いから、初心者でも日本一になれると新入生を勧誘していたボート部に入部した。

「大学生活は授業そっちのけで、ずっと埼玉県戸田市にある部の合宿所に泊まり込んでいました。そこでは、朝5時に起床して夜9時半に寝るまでずっと練習です。ボートは8人で漕ぐチームスポーツなので、メンバーが一人でも欠けると練習にならない。当時は大学に行くやつはダメだと思っていました(笑)」

 そんなひたむきな姿勢が功を奏し、柳瀬は1年生ながらエースポジションに抜擢される。そして、ますますボート一色の大学生活を送ることになる。中には、「俺は勉強するために大学に入った」と部を去る仲間も少なくなかったという。

 「さすがに、それは正論なので止められません。しかし、こと自分に関しては、最後まで頑張れたことが自信になり、それが社会人になってからいろいろな局面で非常に役に立ちました」

 

商社での成功体験を手土産に新天地へ

 大学の4年間、ボート部で完全燃焼した柳瀬は卒業後、三井物産に営業マンとして入社する。それまで合宿所という狭いコミュニティで人間関係を築いてきた柳瀬にとって、不特定多数の人間と接する営業職に不安を感じていた。… 続きを読む

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柳瀬 隆志(ヤナセ タカシ)
1976年生まれ。2000年に東京大学経済学部卒業後、三井物産株式会社入社。2008年に嘉穂無線株式会社へと入社し、2009年に社長室長、2010年に営業本部長を歴任。2011年には株式会社イーケイジャパンの代表取締役社長に就任。2013年に嘉穂無線株式会社代表取締役副社長を経て、2016年に株式会社グッデイ(嘉穂無線株式会社より社名変更)の代表取締役社長に就任。

株式会社グッデイについて
■ 事業内容ホームセンター・グッデイの経営
■ 設立年月1950年2月
■ 本社所在地〒811-1251 福岡県筑紫郡那珂川町松木2-61
■ 資本金5,000万円
■ 従業員数1,500名(うち正社員600名)
■ ホームページ

http://www.gooday.co.jp

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