2017.04.04 Tue

スウェーデンで生まれ、日本で育った本物の住まい

スウェーデンハウス株式会社 代表取締役社長 岡田 正人 氏

 釧路で生まれた岡田正人は、中学3年生のとき、父親の転勤で帯広へ移住した。高校卒業後、国立小樽商科大学へ進学。男声合唱クラブに所属し、学生生活を謳歌していた。大学2年生のとき、帰省する交通費がなく、実家に無心し送金してもらった。ところが大の酒好きだった岡田は、ちょっと一杯のつもりでこのお金に手を出し、すべて飲んでしまう。さすがに二度の無心はできないとアルバイトで交通費を稼ごうと考え、学生課で見つけた段ボール製造工場のアルバイトに応募し、なんとか急場をしのいだ。まさかこのアルバイト先に就職し、後にその子会社であるスウェーデンハウスの社長にまで上り詰めることになるとは、当時の岡田は知る由もなかった。

 

会社対会社だけではない、人と人との信頼関係こそが営業の原点

 当時は学長の推薦がないと就職試験が受けられない時代だった。学長から推薦を得られる就職先のひとつが、アルバイトでお世話になった株式会社トーモクだった。これも何かの縁だと思い、岡田はトーモクに入社する。

 当時トーモクは、社名を東洋木材企業株式会社といい、当初は木箱を扱う会社だった。しかし、林業の衰退に伴い徐々に木材事業は縮小し、岡田が入社した頃は段ボールなどの紙器製造がメインになっていた。

 営業部門に配属されて間もない頃、岡田は営業実習の一環として、先輩と一緒にとある食品メーカーを訪問した。

 「そのとき、取引先の工場長から言われた言葉が、私にとって営業の原点になっています。同行してくれた先輩はMさんという方でしたが、その工場長が『うちはトーモクと取り引きしているのではない。Mと取り引きしているんだ』とおっしゃったのです。商売の基本は会社と会社との取引であるが、その原点は人と人との信頼関係にあるのだと、あのとき教えられました」と、岡田は当時を懐かしむ。

 岡田が営業現場で信頼関係をつくるために心掛けたのは、自分から胸襟を開くこと、そして、しゃべり上手より聞き上手になることだった。相手の話をしっかり聞き、その内容を咀嚼して関係をつくっていく、それが岡田の営業の基本スタイルだ。その後も、地道に営業畑を歩き続け、入社から44年後、予想もしなかったスウェーデンハウスの代表取締役社長に指名される。

 「正直、困ったなと思いましたよ。40年以上BtoBの世界でやってきたのに、スウェーデンハウスは完全なBtoCで、業態がまったく違うから。しかし、与えられた使命を全うするしかないと思い、腹をくくりました」と社長就任時の素直な気持ちを暴露する。

 

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岡田 正人(オカダ マサト)
1947年生まれ。株式会社トーモクにて横浜、岩槻、札幌の工場長を歴任。2006年に常務取締役営業本部長、2009年に専務取締役営業本部長を経て、2012年にスウェーデンハウス株式会社 代表取締役社長就任

スウェーデンハウス株式会社について
■ 事業内容スウェーデンより輸入する組立建物の製造、販売並びに設計、施工、監理等
■ 設立年月1984年3月1日
■ 本社所在地東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー23F
■ 資本金4億円
■ ホームページ

http://www.swedenhouse.co.jp/

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