2017.02.28 Tue

クレディセゾン林野社長が語る、革新を起こす人材の育て方

株式会社クレディセゾン 代表取締役社長 林野 宏 氏

 世の中にはさまざまなクレジットカードがあるが、その中で代表的なもののひとつが、株式会社クレディセゾンが発行する「セゾンカード」だ。

 1982年に誕生したセゾンカードは、即与信、即発行のカード開拓モデルや窓口となるセゾンカウンターの全国展開、日本初のサインレス決済や「永久不滅ポイント」など、クレジットカードビジネスにおいて、それまでは前例のなかったサービスを次々に提供してきた。

 そんな同社を率いるのが、セゾンカードの発展に深く関わってきた、代表取締役社長の林野宏だ。

 

小学校で麻雀・花札・ルーレットをマスター

 林野は1942年、琵琶湖に近い京都府の宇治郡山科町(現在の京都市東山区)で生まれ、3歳のときに埼玉県浦和市(現在のさいたま市)に移り住んだ。幼い頃からとにかく遊びが好きで、毎日のようにさまざまな勝負事をしたという。

「私たちの小さい頃はベーゴマやビー玉、メンコなどのプリミティブな遊びしかなくて、小学生に入る前から、勝負して相手のものを取り合っていました。負けると自分のものを取られてしまう勝負事なので、勝つためにはどうしたらいいかを必死に考えて工夫しました」

 その他にも、家族で花札や麻雀、トランプ、ルーレットなどを楽しみ、林野が小学4年生になる頃には、当時存在していたほとんどの遊びをマスターしたという。

 これらの遊びを通じて勝負事に勝つ方法を学んだ林野は、クラブ活動でも独特の勝負勘を働かせる。高校時代、当時は他の高校にはほとんどなかったバドミントン部を自ら創設したのだ。

「高校生のときに、今から始めて勝てるものはないかと考えて、バドミントンなら他の学校はほとんどやっていないという理由で部を作ることにしました。埼玉県内には競争相手が1チームしかなかったので、これなら全国大会へ行けると思いました。実際は全国大会には行けませんでしたが(笑)、私が作ったクラブは今も続いています」

 新しいものを作る姿勢は、大学でも同じだった。埼玉大学文理学部に入学した林野は、クラブ活動として「実践地理学部」を創設する。漁村や農村に行き、公民館などに寝泊まりしながら、現地の人たちへヒアリングを行う、フィールドワーク主体のクラブだった。

 就職活動で西武百貨店を受けた際には、このクラブで培った知識が役に立ったという。

「このときの西武百貨店は、数店舗しかなかったにもかかわらず、『世界中の主要な都市に百貨店を1,000店舗作りたい』と言いました。おそらく、そのアピールが良くて合格したのではないかと思います」

 

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 1965年に西武百貨店に入社し、人事部に配属された林野は、ここでも新たな取り組みを実施した。… 続きを読む

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林野 宏(リンノ ヒロシ)
1942年8月5日生まれ。京都府出身。1965年に埼玉大学文理学部卒業後、西武百貨店に入社。1982年にクレディセゾンに入社、クレジット本部営業企画部長に就任。1983年に取締役就任。2000年に代表取締役社長に就任、現在に至る。2005年に経済同友会副代表幹事に就任。2010年、埼玉大学からフェロー称号を授与。

株式会社クレディセゾンについて
■ 事業内容クレジットサービス、リース、ファイナンス、不動産、エンタテインメント
■ 設立年月1951年5月
■ 本社所在地東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60・52F
■ 資本金759億2,936万円
■ 業種金融業
■ ホームページ

http://www.saisoncard.co.jp/

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