2017.02.14 Tue

ナイアンティック日本法人社長が語る、ポケモンGOの狙い

株式会社ナイアンティック 代表取締役社長 村井 説人 氏

 2016年7月22日、スマートフォンのGPS機能を利用した位置情報ゲーム『ポケモンGO』が日本で配信された。スマホを片手に屋外を歩き回りながら、ゲーム内のポケモンを捕獲するゲームだが、公園などゲーム内の要所に指定された施設に、スマホを片手にしたプレイヤーが殺到するなど、社会現象を巻き起こす人気ゲームとなった。

 ポケモンGOを開発・運営する米国Niantic, Inc.(ナイアンティック)は、米国Googleの社内ベンチャーとしてスタートした企業である。2015年夏にはGoogleより独立し、同12月には、ナイアンティックで最初の海外現地法人となる日本法人「株式会社ナイアンティック」を設立した。

 この代表取締役社長を務めるのが、かつてGoogleに在籍していた村井説人だ。Google日本法人でGoogle マップのパートナーシップ日本統括部長を務めていた村井は、米ナイアンティックの社長であり、Google Earthの生みの親でもあるジョン・ハンケ氏に誘われ、ポケモンGOの元となった位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」の開発当時から携わっていた。

 村井は、ハンケ氏がナイアンティックの最初の海外法人に日本を選んだ理由について、以下のように分析する。

「彼(ハンケ氏)は日本を愛し、日本のマーケットをとても大事にしているので、ナイアンティックで最初の現地法人を設立する国として、日本を選んだのでしょう。ジョンから日本法人の設立と、その社長になることを打診されたときには、彼の思い描く世界を実現するために、全身全霊をかけてサポートしようと心に決めました」

 

少年時代からゲームそのものより「ゲーム性」にこだわる

 村井は東京に生まれ育った。子どもの頃からゲーム性のある遊びが大好きで、スキーや野球をはじめさまざまなスポーツに打ち込み、将棋やオセロなどのゲームにも熱中した。中学ではスキー部に属して競技スキーで数々の大会に出場。高校はハンドボール部に入りながら、競技スキーも個人で続けた。

「ゲームそのものに夢中になるというよりも、スポーツも含めた『ゲーム性』に興味があったんです。身体を動かすことも大好きだったので、ゲーム性に基づいて、人はどういうふうに身体を動かしたがるのだろうか、といった事柄について、子ども時代からなんとなく思考を凝らしていました。いま思えば、IngressやポケモンGOの本質にも通じるテーマですね」

 いわゆる“ゲーマー”ではなかったものの、中学時代は、まだ市場に出回り始めたばかりのPCを知り合いから借り、雑誌に掲載されているBASIC言語で書かれたゲームのプログラムを打ち込んだ。そこから、プログラミングへの興味も抱くようになる。

 大学に進学する頃には、既に起業を志すようになり、夢の実現のために経済学部に入学し、経営学を専攻する。ところが、1997年に卒業して就職したのは、… 続きを読む

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村井 説人 (ムライ セツト)
東京都生まれ。1997年、成城大学経済学部を卒業。1997年に日本電信電話株式会社(NTT)にてキャリアをスタートして以降は、2006年にGMOアドネットワークスへ入社、取締役として会社運営に従事。2015年、 Australia/New Zealand Google Maps のパートナーシップ業務の責任者としても従事し、2015年12月に株式会社ナイアンティック 代表取締役社長に就任。Niantic初の現地法人である株式会社ナイアンティックの代表取締役として、日本市場における事業開発ならびにリアル・ワールド・ゲームの普及に努める。

株式会社ナイアンティックについて
■ 事業内容ARを用いたモバイル端末向けゲームの開発・運営
■ 設立年月2015年9月
■ ホームページ

https://nianticlabs.com/

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