2016.09.27 Tue

そのビジネスは「Go Bold」か?

株式会社メルカリ 代表取締役社長 山田 進太郎 氏

 近年、日本でも数多くのスタートアップが立ち上がっているが、まだGoogleやAmazon、Facebookのようなメガベンチャーは現れていない。今、そのポジションに最も近いといわれているのが、日本最大のフリマアプリ「メルカリ」を展開するメルカリである。2013年7月のアプリリリースから、わずか3年弱で126億円を調達しUSにも進出、日米通算4,200万ダウンロードを達成し、日本初のユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)となったメルカリを立ち上げた山田進太郎が掲げるミッションとは。

 

世界中が必要とするインターネット・サービスをつくりたい

 2004年から1年間、アメリカに住んだ山田は、現地でさまざまな経験を積む中で日本から「世界で使われるインターネット・サービスを創る」という人生のミッションを掲げた。

 2005年に帰国すると、2001年に自身で立ち上げた有限会社ウノウを株式会社に組織変更し、世界に通用するサービスの開発に取り組んだ。「フォト蔵」などいくつかのネットサービスを立ち上げた後、当時、任天堂やセガ、SCEなど日本のゲームメーカーが世界進出に成功していたこともあり、この分野なら世界と勝負できると判断し、モバイルゲーム分野に参入。このとき開発した『まちつく!』などがヒットし、ウノウはモバイルゲーム業界で知られる存在となった。そこに、世界最大のソーシャルゲームメーカーZyngaから買収提案が舞い込む。

「独立性を取るべきか、自分のミッションである世界で勝負する道を選ぶのか悩みましたが、最後はミッションを選び、ウノウを売却しました」

 当時、日本のスタートアップが米国の大手ベンチャーに買収されるケースは珍しく、このニュースは業界で大きな話題となった。会社売却後、山田はZynga Japanのジェネラルマネージャーとしてゲーム開発の陣頭指揮を取ることになった。

「1年半ほど仕事をしましたが、本社からは日本市場に専念するよう指示があり、ここではしばらく世界に向けてのサービスをつくれないと思い、退職しました」

 退職後すぐ起業する道もあったが、この機会に世界を見たいという気持ちがあり、山田はバックパックを背負って世界一周の旅へ出発した。

 

スマホの普及で時代が変わると直感しフリマアプリを開発

「20数カ国周って2012年の終わりに帰国したのですが、あまりにも日本の環境が変化していたので驚きました。1年前まで、みんなガラケーを使って赤外線通信でアドレス交換していたのに、ITに詳しくない友だちまで、スマホのLINEでふるふるしていたんですよ。そのとき、これは、すぐ全員がスマホを持つ時代が来ると直感しました。しかもこれは日本だけじゃなく世界共通のトレンドだと。だとすれば、世界で勝負するにはスマホでプラットフォームになりうるサービスが近道だと考えました。こうして生まれたのがフリマアプリの『メルカリ』です」

 当時、C to Cでは、「ヤフオク!」が圧倒的なシェアを誇っていたが、スマホを主戦場とするサービスは、まだ玉石混交の状態だった。… 続きを読む

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山田 進太郎(ヤマダ シンタロウ)
早稲田大学在学中に、楽天株式会社にて「楽オク」の立上げなどを経験。卒業後、ウノウ設立。「映画生活」「フォト蔵」「まちつく!」などのインターネット・サービスを立上げる。2010年、ウノウをZyngaに売却。2012年退社後、世界一周を経て、2013年2月、株式会社メルカリを創業。フォーブス・ジャパンによる「日本の起業家ランキング」で2年連続1位に選出。

株式会社メルカリについて
■ 事業内容日本最大のフリマアプリ「メルカリ」の開発・運営
■ 設立年月2013年2月1日
■ 本社所在地東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー18F
■ 資本金125億5,020万円(資本準備金含む)
■ ホームページ

https://www.mercari.com/jp/

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