2016.09.06 Tue

高齢化を事業拡大の好機とするアルコンの事業戦略

日本アルコン株式会社 代表取締役社長 Jim Murphy(ジム・マーフィー) 氏

 日本のヘルスケア市場で、今注目を集めている領域のひとつが眼科領域だ。特に白内障は、80歳代でほぼ100%が罹患する疾病で、日本では今後さらに患者数が増加すると予想されている(※)。最先端のイノベーションと革新的テクノロジーで眼疾患・症状の治療のあり方を変革するのが、アイケアのリーディングカンパニーであるアルコンだ。日本アルコンのジム・マーフィー社長は超高齢化社会の日本市場に、どのような価値を提供しようとしているのだろうか。

※出典:日本白内障学会HP

 

日本のアイケアビジネスの支援者になる

 1945年、テキサス州フォートワースに2人の薬剤師が開局した小さな眼科薬局からアルコンははじまった。その後、眼科用製品の開発で飛躍的な成長を遂げ、現在では180ヵ国で事業を展開、売上高約98億米ドル(2015年)を誇るグローバルカンパニーとなった。ボストンで生まれたマーフィーは、1995年にサージカル技術マネージャーとして米国アルコンに入社。サージカル事業および医薬品事業を経て、医薬品ホスピタル事業初の取締役に就任。その後、各国拠点で要職を歴任し、2014年10月1日、日本アルコンの代表取締役社長に就任した。

「私のミッションは、日本のアイケアビジネスを支援し、正しく理解してもらうようグローバルに働きかけることです。このミッションを実現するために、重視しているのが眼科領域のKOL(Key Opinion Leader)のニーズを吸い上げてR&Dやマーケティングチームにフィードバックすることです。日本の眼科医は、非常に高い知識を持ち、先進的なクリ二カルリサーチに取り組まれている方が多く、我々も学ぶことが多いと感じています」

 日本のKOLから吸い上げたニーズは、全世界に広がるアルコンの研究開発のチームにフィードバックされ、新たな治療法や革新的な製品の開発に生かされている。

 

ドクターにも患者にもメリットをもたらす革新的な白内障手術装置

 アルコンの事業領域は、眼科手術機器を扱う「サージカル」と、緑内障の治療や眼感染症用、網膜疾患、眼アレルギーなどに用いられる点眼薬を扱う「医療用医薬品」、コンタクトレンズおよびレンズケア製品を扱う「ビジョンケア」の3分野で構成されている。

 3つの事業分野の中で、今、特に注力しているのが… 続きを読む

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Jim Murphy(ジム・マーフィー)
1958年、アメリカ マサチューセッツ州ボストン出身。バーモント大学で経営学の学士号取得後、デンバー大学で国際経営学の修士課程を修了。1995年、米国アルコン入社。サージカル事業および医薬品事業を経て、医薬品ホスピタル事業初の取締役に就任。2003年からはアジアのマーケティング部長。2008年、コンシューマープロダクトとUS眼科領域ビジネスの副社長兼本部長に就任。2011年、USビジョンケア事業の副社長兼本部長に就任。在職期間中にチバビジョンとの統合を統括し、アルコンのコンタクトレンズとレンズケアビジネスを成功に導く。2014年10月1日より現職

日本アルコン株式会社について
■ 事業内容眼科領域に特化した医療用医薬品、医療機器およびコンタクトレンズ、レンズケア製品の製造・販売
■ 設立年月1973年
■ 本社所在地東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー
■ 資本金5億円
■ ホームページ

http://www.alcon.co.jp/

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