2016.08.30 Tue

星に願いを祈り、弁当×ITでランチ難民を救う起業家

スターフェスティバル株式会社 代表取締役社長 岸田 祐介 氏

 ミシュランで星を獲得した有名店や予約が取れない人気店の弁当、有名シェフが監修した弁当などをデリバリーする法人向け宅配弁当サービス「ごちクル」や、ランチタイムにオフィスへ弁当を届けるデリバリー型 社員食堂サービス「シャショクル」を展開し急成長中のスターフェスティバル株式会社。「世の中にできないことなんて何もない」との信念を抱き、弁当×ITで新市場を切り拓く注目の起業家、岸田祐介の素顔に迫る。

 

1万5千円のドンペリが3万円でバカ売れ、商売っておもしろい

 朝5時、大阪ミナミを代表する“夜の町”宗右衛門町から仕事を終えた黒服の男やきらびやかな洋服をまとった女たちがぞろぞろ姿を現す。仕事明けの開放感に浮かれた彼らは「一杯行こう!」と盛り上がるも、店はどこも開いていない。そんな彼らの姿を道頓堀川の反対側から眺めていたのが、当時大学生の岸田である。朝5時まで営業している道頓堀のカラオケボックスでアルバイトをしていた岸田は、彼らの姿を見てあるアイデアを思いつく。

「バイトをしていたカラオケボックスは、18時から朝5時までで、5時以降は店が空いたんです。この時間に営業すれば彼らが来るんじゃないかと思い、オーナーに直談判したところ『家賃も経費も払って経営者としてやるなら貸してもいい』というので、やらせてもらったら、これが大当たりでした。

 あるとき、お客さんが『ドンペリ持って来い!』と言うので、近くの酒屋から1万5千円で買ってきて3万円で出したら、これが飛ぶように売れたんです。倍の値段でもニーズが合えば喜んでくれるんだ、商売っておもしろいって思いましたね」

 1年ほど経ったある日、店のオーナーが「だいぶ儲かっているらしいな。明日から俺がやるからもう来なくていいよ」と突然の宣告。そんな話は聞いてないと食い下がったが、契約書も交わしていなかったため、手を引かざるを得なかった。

 

原価ゼロのゴミが10万円に。インターネットってすごい

 商売のおもしろさに気付いた岸田は、早く社会に出たいという気持ちが強くなり、大学を中退。知り合いの“つて”で百貨店に商品を卸すハンドバッグメーカーへ就職した。仕事は、もっぱら百貨店の外商担当と一緒にお得意さんを回る訪問営業だった。

 ある日、岸田は会社のゴミ捨て場に捨ててあった紐を何気なく引っ張ってみた。それは、… 続きを読む

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岸田 祐介(キシダ ユウスケ)
1977年生まれ。ハンドバック輸入会社の営業職を経て、2002年10月、楽天に入社し「楽天デリバリー」の立ち上げに携わる。2004年10月、楽天球団の創設スタッフとして働く。2009年7月、スターフェスティバルを設立。IT×弁当というジャンルで「ごちクル」や「シャショクル」などのサービスを提供し、事業を急成長させている。

スターフェスティバル株式会社について
■ 事業内容法人・団体向けお弁当&ケータリング総合モール「ごちクル」、デリバリー型 社員食堂「シャショクル」をはじめとするインターネットサービス事業
■ 設立年月2009年7月7日
■ 本社所在地東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー 15階
■ 資本金21億6千9百万円(資本準備金を含む)
■ ホームページ

https://stafes.co.jp/

ごちクル:https://gochikuru.com/

シャショクル:https://shashokuru.com/

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