2016.02.16 Tue

人体拡張型外骨格ロボット「スケルトニクス」始動

スケルトニクス株式会社 代表取締役CEO 白久 レイエス樹 氏

 扉の向こうに未来が待っていた。高尾駅からバスで20分、住宅街に紛れ込むように立つ古ぼけた小さな工場。看板もなく、人影もなく、唯一の手がかりは小さなロゴマークと扉に貼り付いたチャイムだけ。まるで秘密基地だ。その扉を開けると、いきなり全長2.8メートルの巨大な人型ロボットスーツが視界に飛び込んできた。胴体中心部にコックピットを持つ、SFやアニメで見た未来のマシンが、目の前で圧倒的な存在感を放っていた。

 会社の名前はスケルトニクス株式会社。2013年10月に設立されたベンチャー企業、社員わずか3名、代表取締役CEOを務めるのが白久レイエス樹である。

 

人体拡張ロボットの原点は高専ロボコン

 白久は、小さい頃から紙飛行機やプラモデル、電子工作などが好きで、中学時代は自らロボコン部を立ち上げるほどの工業系少年だった。国立沖縄工業高等専門学校へ進学した白久は、テレビで視た「高専ロボコン」に出場するべく入学早々からロボット製作にのめり込む。しかし、開校二年目の新設校である沖縄高専には、ロボコン経験者は1人もいないため、ロボットづくりは手探りで進めるしかない。なんとかロボットを完成させ、全国大会に出場したが結果は散々だった。

 しかし、諦めずにチャレンジを続け、ついに4年目で全国優勝を勝ち取る。新参校がこれほどの短期間で優勝できた理由を問うと、白久は「以前は、設計から製作、操縦まで僕が兼任していたのですが、そのやり方ではダメだと気づきました。優勝した年、僕はチームリーダーとして設計にも製作にも一切手を出さず、全体を管理する側にまわり、役割分担でプロジェクトを進めました。結果的に効率的なロボット開発ができたことが優勝の原動力になりました」と分析してくれた。

 高専ロボコン引退後、進学に向けた学費稼ぎのバイトをしているところへ、ロボコン部の同級生だった阿嘉倫大氏から手紙が届く。… 続きを読む

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白久 レイエス樹(シロク レイエスタツル)
1989年、沖縄県出身。2012年:沖縄高専専攻科創造システム工学専攻機械システム工学コース卒業、2014年東京大学大学院新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻修士課程卒業。2013年、スケルトニクス株式会社を設立、代表取締役CEO就任、現在に至る

スケルトニクス株式会社について
■ 事業内容ロボットの特注製作、ロボットレンタル、ロボット関連技術の提供など
■ 設立年月2013年10月
■ 本社所在地東京都八王子市下恩方町1100−16
■ 資本金75万円
■ ホームページ

http://skeletonics.com/

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