2016.01.26 Tue

DeNAが遺伝子解析サービスに参入する意味とは

株式会社 DeNA ライフサイエンス 代表取締役社長 大井 潤 氏

 これまでインターネットショッピングやソーシャルゲームの分野でサービスを展開してきた株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が遺伝子解析サービスに参入し、イノベーションを起こそうとしている。

 2014年(平成26年)4月、DeNAは、「株式会社DeNAライフサイエンス」を設立。最先端の遺伝子解析を研究する東京大学医科学研究所との共同研究の下、Webで申し込んだキットに、自分の唾液を入れて返送するだけで、特定の疾患の発症リスクや体質の傾向を知ることができる遺伝子解析サービス「MYCODE」を開始した。

 同社では遺伝子の解析だけに止まらず、その後のヘルスケアとして、管理栄養士などの専門家にアドバイスを受けられる「生活改善プログラム」や、祖先のルーツがわかる検査「Discovery」や自分の遺伝子のタイプに基づく性格等がわかるサービス「MYCODE fumfum」などユニークなメニューも展開。遺伝子解析という新しいジャンル自体の啓発にも積極的に取り組んでいる。

 未成熟な市場の規範となるべく挑戦を続ける、株式会社DeNAライフサイエンスを率いるのが、代表取締役社長の大井潤である。

 

「自分の意思・考えを曲げる仕事はしたくない」

 大井は、世田谷区用賀の閑静な住宅街で生まれ育った。父親は、NHKの番組プロデューサーとして、紅白歌合戦や連想ゲームなど、誰もが知る番組の制作を統括する人物。そんな父の仕事現場を、大井は時々見学しに行く機会があった。とはいえ、この世界に惹かれることはなかった。

 中高は、厳しい校則で知られる私立の桐蔭学園中学校・高等学校に、そして大学は東京大学の法学部に進学した。東大入学後しばらくはテニスサークル中心の生活だったが、専門の教育が始まると次第に学内の雰囲気も変わったという。学部の生い立ちから、“卒業後の進路は『弁護士か役人』”という雰囲気があり、この頃から真剣に勉強をはじめた。

しかし大井は、弁護士の道には進まなかった。… 続きを読む

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大井 潤(オオイ ジュン)
東京都世田谷区生まれ。1995年東京大学法学部を卒業し、自治省(現総務省)に入省。総務省自治財政局財政課財政企画官などを歴任し、2012年7月に総務省を退職。医療法人社団美加未会芝浦ホームクリニックでの勤務を経て、2013年4月株式会社ディー・エヌ・エー入社。2015年1月株式会社ディー・エヌ・エー ヘルスケア事業部長、株式会社DeNAライフサイエンス代表取締役社長に、同年3月よりDeSCヘルスケア株式会社代表取締役社長に就任、同年4月より株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員、現在に至る。

株式会社 DeNA ライフサイエンスについて
■ 事業内容遺伝子解析サービス「MYCODE」および生活改善プログラムサービスなどの運営・提供
■ 設立年月2014年4月1日
■ 本社所在地東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
■ 資本金4億8,500万円
■ ホームページ

http://dena-ls.co.jp/

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