2015.05.26 Tue

元音楽家の社長は保守的なIT企業をどう変えたのか?

株式会社ミロク情報サービス 代表取締役社長 最高経営責任者 是枝 周樹 氏

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 日本における「財務会計・経営システム」のリーディングカンパニー、ミロク情報サービス。同社の代表取締役社長 是枝周樹に話を聞いた。

 

ミュージシャンを目指し単身渡米

 会計事務所ユーザー8,400事務所、中堅・中小企業ユーザー17,000社がそのシステムを利用し、中規模企業向けERPシステムの売上4年連続No.1※を達成するなど、国内における財務会計・経営システムのリーディングカンパニーとして長年にわたり存在感を発揮し続けているミロク情報サービス(以下、MJS)。2012年には、念願の東証一部上場を果たし、昨今は中堅・大企業にも精力的に販路を拡大しつつある。

※株式会社ミック経済研究所「基幹業務パッケージソフトの市場展望2010年度版、2011年度版、2012年度版」より。年商5~50億の中規模企業におけるERPシステムの出荷金額ベースに基づく。

 そんな同社を率いる是枝周樹は、創業者である是枝伸彦氏の長男として都内で生まれ育った。しかし、音楽に夢中だった少年時代には、父の後を継ぐ気は全くなかった。それどころか、1982年に高校を卒業するとすぐに、プロのミュージシャンを目指してアメリカ・ロサンゼルスの地へと単身で渡ったのだった。

 物心ついた頃からクラシック音楽を聞いていた是枝は、7歳になるとクラシックギターを習い始める。やがてより刺激の強い音楽を志すようになり、フラメンコを経て、ロック、ジャズとジャンルを変えながらギターの腕を磨き続けた。折しもヘヴィメタルが隆盛へと向かい始めた時期でもあり、是枝もこの重く激しい音楽に傾倒していった。

 そしてロスでは、昼はハリウッドの音楽学校に在籍しジャズの理論やギターの奏法などを学び、夜はロスのライブハウスを回りながら、ある時は聴衆となり、またある時にはステージに立って演奏する、といった日々を過ごした。

「当時はLAメタル(アメリカ西海岸を中心に盛んになったヘヴィメタルのジャンル)が最盛期でした。ロスはまさに中心地なので、毎日面白いようにトップバンドの演奏に触れることができました。時期的にもとてもラッキーでしたね」

 ハリウッドの音楽学校に通うようになると、毎日のギターの練習時間は12時間近くにも及んだ。そして、ジャズレジェンドと言われるジョー・パスやMr. Bigのギタリストとなる若き日のポール・ギルバート氏から教えを受けるなど、世界中のジャズやロックマニアにとって夢のようなミュージシャンたちと交友を深めていったのである。

 やがてアメリカ人とLAメタルのバンドを結成し、演奏活動を続けていた是枝だが、ある時から日本への帰国を考えるようになった。… 続きを読む

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是枝 周樹(コレエダ ヒロキ)
1964年2月24日生まれ、東京都出身。94年株式会社ミロク情報サービスに入社、取締役に就任した後、経営企画室長、情報システム室長、営業本部長、マーケティング本部長などを兼任。2004年、代表取締役副社長就任と同時に最高執行責任者となる。翌05年、代表取締役社長 COOに就任し、15年より現職の代表取締役社長CEOに就任。

株式会社ミロク情報サービスについて
■ 事業内容・税理士・公認会計士事務所およびその顧問先企業向けの業務用アプリケーションソフトの開発・販売
・汎用サーバー・パソコンの販売、サプライ用品の販売並びに保守サービスの提供
・経営情報サービス、育成・研修サービス、コンサルティングサービス等の提供
■ 設立年月1977年11月2日
■ 本社所在地東京都新宿区四谷4-29-1
■ 資本金31億98百万円(2015年3月末)
■ 従業員数1,192名(2015年3月末)
■ 業種情報・通信
■ ホームページ

http://www.mjs.co.jp/

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