2015.03.17 Tue

スマホを集客ツールに変えた“O2O時代の寵児”

株式会社アイリッジ 代表取締役社長 小田 健太郎 氏

 位置情報を利用したスマートフォン向けマーケティング・サービスなどを展開するアイリッジ。企業のO2Oをコンサル的側面からも支援する同社の社長、小田健太郎に話を聞いた。

 

視認率100%、クリック率20~30%のO2Oサービスとは

 自社のアプリケーションをインストールしているユーザーに、最適なタイミングでキャンペーンやクーポン情報をプッシュ通知する「popinfo(ポップインフォ)」をはじめとした、O2O(online to offline/ネットを活用した店舗への集客)サービスを展開するアイリッジ。

 スマートフォンから得た位置情報を使い顧客に最適なマーケティング情報などをプッシュ通知するといった取り組みに注力する同社のサービスは、流通大手や金融機関を筆頭に、業界業種を問わず利用が拡大している。

「スマートフォンが普及したことで、従来からあるメルマガの開封率は1%程度になるなど、その効果が落ちています。一方、プッシュ通知であれば、アプリケーションを起動していなくても、待ち受け画面へと直接メッセージを配信できるので、視認率100%、CTR(クリック率)も20~30%といった高い効果が見込めるのです」と、小田はプッシュ型配信サービスのメリットを説明する。

 そんなアイリッジを率いる小田は、まさにO2O/オムニチャネル時代の寵児と言っても過言ではない。

 

起業を目指し、流通・コンサルの現場で奮闘

 大学卒業後、小田はNTTデータに就職。そこで約5年間、製造業向けシステム開発の営業とともに、開発の上流部分の仕事を担当する。

「在庫の最適化や輸送配送の最適化といった、製造業のSCMシステム(サプライ・チェーン・マネジメント・システム)がメインでした。具体的には、SCMシステムの営業企画や、顧客の要望を聞き、それを開発にフィードバックするといった仕事を担当していました。

 製造業を担当している際には、実際に倉庫に入れてもらい、“物流というのはこうなっているんだ”という基本的なところから企業の仕組みを知ることができたのは、貴重な体験でした」

 しかし、もともと起業指向が強く、いつか自分で会社を経営したいと考えていた小田は、入社して5年経った頃、新たなキャリアを探りだす。

「起業に向けてのキャリアを考える中で、せっかくキャリアを変えるタイミングなので、将来起業に役立つであろうコンサルの視点を学ぼうと考えました。そこで当時特に人気の高かった外資系コンサルティング会社に目を向け、そのなかでもボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を最終的に選びました」

 BCGではさまざまなプロジェクトを手がけた小田だが、最も深く携わったのがインターネットビジネスの業界だった。そこでは大手企業を中心に担当し、サービスの立ち上げから、事業を大きく伸ばす段階まで、ビジネスの一連の流れを数多くサポートしていったのである。

「BCGでの事業開発の経験や、経営視点でものを考える経験を積めたことが、今につながっていると強く感じています。」

 

数々のサービスに試行錯誤、結果的にO2Oにたどり着く

 そして2008年、小田はアイリッジを創業、かねてから考えていた起業を実現した。しかし、その段階では「インターネットの世界で何かをやろう」ということ以外は、特に何も決まっていなかった。… 続きを読む

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小田 健太郎(オダ ケンタロウ)
慶應義塾大学経済学部卒業。NTTデータに入社し、情報システムを利用した新規事業開発、情報システム営業などに従事。その後ボストン・コンサルティング・グループにて、経営戦略コンサルティング業務に従事。インターネットサービス、金融等の業界に対する、戦略策定支援及びクライアント企業との協業での実行支援などを行う。2008年8月、株式会社アイリッジを創業し、代表取締役に就任、現在に至る。

株式会社アイリッジについて
■ 事業内容O2Oを中心とするインターネットサービスの企画、開発、運用
■ 設立年月2008年8月
■ 本社所在地東京都千代田区紀尾井町4-13 マードレ松田4F
■ 資本金376,240,000円(資本準備金含む)
■ ホームページ

http://iridge.jp/

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