2015.02.03 Tue

元アスリートの社長が目指す“健康ルネサンス”

株式会社ルネサンス 代表取締役社長執行役員 吉田 正昭 氏

健康な人だけでなく、そうではない人も健康を取り戻せるように

 スポーツクラブをはじめテニススクール、スイミングクラブなど全国で120を超える施設を展開する「ルネサンス」。1979年に大手化学メーカー「DIC」の社内ベンチャー事業として創業した同社は、精力的に店舗を増やしながら事業を拡大。2006年には東証一部上場を果たすなど、現在スポーツクラブ業界において売上高3位にまで成長している。

 昨今は、デイサービスとして利用でき、運動や脳のトレーニングを行う施設である「リハビリセンター・元気ジム」を開設するなど、介護リハビリ事業をはじめとするヘルスケア事業にも力を入れている。

 社長の吉田正昭は、同社のリハビリ事業の意義と成果について、以下のように話す。

「健康な人がもっと健康になるという従来のスポーツクラブのあり方に加えて、本格的な高齢化社会を迎えるこれからの日本では“あまり健康ではなかった人が健康をとりもどす”というアプローチも大事です。実際に、『要介護3』(※)だった高齢者の方が、元気ジムでのリハビリを通して日常生活はもちろんスポーツを楽しむまでに回復した例が数多く出てきました。」と

(※介護保険制度における、介護の必要度合いを示す数値。数値が高いほど介護を要する状態となる)

 約40年の歴史を有する日本のスポーツクラブ産業だが、創生期の利用者の年齢構成は、アクティブ志向の高い20代の若者が80%を占めていた。そのため健康産業というよりもレジャー産業に近い位置づけだった。それが20年ほど前から中高年層の参加が飛躍的に進み、現在では40歳以上の利用者が60%以上(同社データ)を占めるまでになった。そして今、元気ジムのようにさらに高い年齢を対象とした健康サービスのニーズが急速に高まっているのである。

「我々は、日本の健康産業の変遷の歴史とともに歩んできているのです」

 

サラリーマンの傍ら、フェンシングで国体出場を果たす

 スポーツクラブの社長にふさわしく、吉田は子供の頃からスポーツとともに生きてきた。小学校4年生の夏に水泳を始め、小学校時代には、夏場は水泳、冬場はサッカーと、複数の部活から呼ばれて掛け持ちするほどだった。そして高校に進んで出会ったのがフェンシングだ。

「本当はサッカーを続けたかったのですが、高校の部活がお世辞にも強いとはいえなくて……。逆にフェンシング部は強豪だったので、思い切って入部することにしました」

 日本では決してメジャーとは言えない競技だけに、同級生もまた初心者ばかりだった。そのため未経験のハンディギャップもほとんどなく、吉田はそのスポーツ少年としての資質を思う存分に発揮し、みるみる頭角を現していった。大学進学後も当然のようにフェンシングを続け、いつしかオリンピック出場を視野に入れるまでになっていた。大学卒業後も現役選手としてフェンシングに携わることを願っていたものの、79年にスポーツクラブ、ピープル(当時)に入社したこともあり、フェンシングから離れることになった。

 ピープル就職後は、水泳コーチをはじめとした仕事に専念していた吉田だったが、30歳の時に8年間封印していたフェンシングを再開して国体出場を決意する。… 続きを読む

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吉田 正昭 (ヨシダ マサアキ)
1956年大阪府出身。1979年京都産業大学経済学部を卒業し、株式会社ピープル(現:株式会社コナミスポーツ&ライフ)入社。首都圏事業部長、事業開発本部長などを歴任。2004年10月株式会社ルネサンスへ入社し、執行役員営業副本部長兼事業開発部長に就任。その後事業開発部長や営業本部長などを経て2011年4月より代表取締役社長執行役員に就任。また、2010年6月より社団法人日本フィットネス産業協会副会長。

株式会社ルネサンスについて
■ 事業内容フィットネスクラブ、スイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクール等のスポーツクラブ事業及びその関連事業
■ 設立年月1982年8月13日
■ 本社所在地東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア 3階
■ 資本金22億1,038万円
■ 従業員数1,012名(2014年3月31日現在)
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.s-renaissance.co.jp/

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