2014.10.14 Tue

クラウドソーシングの第一人者が語る”未来の働き方”

株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 兼 CEO 吉田 浩一郎 氏

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クリエイターの働き方を変えた「クラウドソーシング」の誕生

 ここ数年、エンジニアやクリエイターの新たなワークスタイルとして、そして企業の新たな事業推進の在り方として、「クラウドソーシング」というサービスが急成長している。クラウドソーシングとは、企業がインターネット上に依頼したい業務の内容や発注条件などを公開して、不特定多数の人に業務を発注するというもの。業務を受注する個人は自分の能力を発揮できる業務を選んで応募することができ、また企業は複数の応募の中から募集した業務内容に対する適正を判断して依頼する人を選んだり、提出された複数のアイデアや作品の中から選んで買い取ったりすることができる。

 このビジネスを日本で積極的に推進し、クラウドソーシングを一大市場にする牽引役となったのが、クラウドワークスだ。吉田は、クラウドソーシングというビジネスが生まれた背景について、エンジニアやクリエイターの労働実態を挙げて次のように説明している。

「一般的な会社は朝9時から夕方5時までオフィスで働きますが、クリエイターやエンジニアにとっては、会社の労働環境に縛られない自由な時間と空間が大切だったりします。たとえば、会社で使用するパソコンやソフトウェアでは効率が悪く、帰宅後に自宅のコンピューター環境で仕事をしたほうが効率がよかったり、ひとりのときが集中でき能力を発揮できるからということで終業後の夜中や会社が休みの週末に仕事をしたり、“業務外”の時間に努力をしていることが多いのです」

 しかし、こうした働き方が、会社から評価されることは稀だ。会社でできないから自宅でやるのだが、そうした努力を会社は認めてくれない。“このままでいいのか”という使命感が、吉田の心を駆り立てた。

「今の“会社”という組織の枠組みは個人のもつ個性的な能力やワークスタイルに対する自由な考え方に対して最適化されていません。これからの時代は、企業の枠組みにとらわれず、クリエイターやエンジニアのもつ個性や能力を企業の求める業務とマッチングさせるのがよいのではないかと考えました」

 

ベトナムで感じた、リアルとネットの大きな違い

 吉田がこのような考えに至ったのには、2007年頃に彼が立ち上げた事業での経験があるという。吉田は日本のファッションをベトナムに売り込もうと、ベトナムでアパレル関連の新規事業を創業したが、そこで「国境」という大きな壁にぶつかり、結果的に1億円近くの赤字を計上してしまうという挫折を経験したのだ。… 続きを読む

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吉田 浩一郎(ヨシダ コウイチロウ)

1974年兵庫県出身。登録会員23万人、4万社超の企業に加え、経済産業省や総務省をはじめとする政府・行政も利用する日本最大級のクラウドソーシングサービス『クラウドワークス』(http://crowdworks.jp/)創業者。日経ビジネス「日本を救う次世代ベンチャー100」選出。著書に『クラウドソーシングでビジネスはこう変わる(ダイヤモンド社)』等がある。

株式会社クラウドワークスについて
■ 事業内容エンジニア・クリエイターのクラウドソーシングサービス
■ 設立年月2011年11月
■ 本社所在地東京都渋谷区道玄坂1-8-3 イオレ渋谷ビル7F
■ 資本金76,684万円
■ 従業員数約50名
■ 業種IT(クラウドソーシング事業)
■ ホームページ

http://crowdworks.co.jp/

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