2014.07.15 Tue

人気チェーン店復活の裏に“ブランディング”あり

日本サブウェイ株式会社 代表取締役社長 伊藤 彰 氏

海外事業で学んだ、飲食店のマネジメント

 ファストフードチェーンでありながら、新鮮な野菜を使ったサンドイッチで健康志向の客層にも支持を得ているサブウェイ。そんな日本サブウェイの好調を牽引するのが、サントリーから出向し、日本サブウェイの代表取締役を務める伊藤だ。

 飲料メーカーであるサントリーからファストフードチェーンであるサブウェイに出向することになったルーツは、1982年のサントリー入社当時の営業活動にあると振り返る。ビールなど酒類商品の営業活動の中で多くの飲食店経営者の方々と出会い、これが外食産業に興味を持つきっかけになったのだというのだ。

「外食産業を知らないとビールは売れないし、飲食店経営者からも店舗経営の事情を知った営業をしてほしいというニーズが高かったんです。そこから、飲食店のマネジメントに興味を持つようになりました。」

 そんな伊藤にとっての転機は入社3年目に訪れた。サントリー社内で、海外レストラン事業の担当者を募集する公募があったのだ。その公募に伊藤は迷わず手を挙げ、現地で7年、日本に帰国してからも4年間、海外レストラン事業に携わることとなったのだ。

「当時、海外6店舗だったレストランを30店舗に増やす計画があり、スペインやオーストラリアの新店舗オープンに携わりました。お店を作ってオープンするための全ての過程に携わり、店舗作りのノウハウ、材料調達のノウハウ、流通のノウハウ、現地のマーケティングなどあらゆることを学ぶことができました」

 特に日本に帰国してからは海外の各店舗のマネジメントに携わることで、チェーン経営のノウハウを学ぶことができたのだと伊藤は言う。こうした経験が、後に訪れる日本サブウェイの経営改革に活きているのだ。

 

サブウェイが目指すビジョンを明確にする

 その後伊藤が日本サブウェイに赴任するのは、1998年のこと。「会社から突然サブウェイに行けと言われ、当初は『なぜ私が?』と驚きました。サブウェイも外食産業であることは変わりませんが、私は当時あった社内ベンチャーの方を担当すると思っていましたので」と伊藤は当時を振り返る。

 伊藤が赴任した当時の日本サブウェイは、決して順調と言える状況ではなかった。フランチャイズ店舗の縮小が止まらず、直営店も7店舗のみ。商品開発、店舗運営、物流などあらゆる部分で多くの課題を抱えていたのだ。その様な状況で伊藤は… 続きを読む

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伊藤 彰(イトウ アキラ)

1958年、神奈川県生まれ。明治大学商学部を卒業後、1982年にサントリー(現サントリーホールディングス)入社。1998年日本サブウェイに出向、取締役マーケティング部長、常務取締役営業部長を歴任後、2003年に代表取締役に就任。店舗モデルの見直しなどで「野菜のサブウェイ」というブランドを確立しV字回復を実現。外食記者が選ぶ『2011 外食アワード』を受賞。

日本サブウェイ株式会社について
■ 事業内容サンドイッチのファストフード店
■ 設立年月1991年10月
■ 本社所在地東京都港区赤坂3-8-8 赤坂フローラルプラザ4階
■ 資本金1億円
■ 従業員数56名
■ ホームページ

http://www.subway.co.jp

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