2014.03.04 Tue

「安い・美味い・お腹いっぱい」に込めた思いを貫く

山田食品産業株式会社 代表取締役 山田 裕朗 氏

時代に流されず、ボリューム満点のメニューにこだわり続ける

「今はヘルシーブームですが、うちは原点であるボリューム満点のメニューを提供し続けていきます。言うなれば“カロリーのK点越え”ですね」──開口一番、山田はこう笑顔で語った。

 山田が代表取締役を務める山田食品産業は、埼玉県を中心に関東地方全域で外食レストランチェーン「山田うどん」を展開する。176ある店舗の多くが街道沿いにあり、大型トラックも余裕で停められる広大な駐車スペースを備えている。深夜まで営業する店も多い。うどんを中心に、そば、ラーメンといった麺類、カレーやチャーハン、さらには定食など、食べごたえのあるセットメニューを安価に提供するそのスタイルは、トラックやタクシーなどのプロドライバー達から絶大な支持を集めている。

「現在、外食産業は成熟し切って飽和状態にあります。そうした中で生き残るためには、うちでなければ食べられない独自性のあるメニューをお客さまにアピールすることが大切だと考えています。“山田うどん”の看板はドライバーのお客さまに育てていただいたものなので、そうした方々が求めている、『おいしいもの』を『お腹いっぱい』になる量で、『安く』提供するという当社の原点を変えるつもりはありません」

 実際、山田うどんには週に何度も訪れるヘビーユーザーが多い。平日の昼間などは、メニューを見ないで注文するような客で店内が埋まることも珍しくないのだ。そうした常連ファンに飽きられないよう、山田うどんでは毎月一回、期間限定の新メニューを加えているのである。

 

”跡取り息子”が抱いた、父そして社長への葛藤

 山田は、創業者であり父親でもある故・山田裕通のもと、本社のある埼玉県所沢市で生まれ育つ。代表取締役会長を務めていた2012年7月2日に逝去した先代は、山田にとってとても厳しく、時に反発の対象となる存在だった。

「子どもの頃から自分が跡取りだという自覚がなく、周囲から“山田うどんの社長の息子”という目で見られるのが嫌でした」… 続きを読む

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山田 裕朗(ヤマダ ヒロアキ)
1962年埼玉県所沢市生まれ。1987年山田食品産業株式会社入社、2006年代表取締役社長に就任。関東一円に176店舗を展開している「山田うどん」を経営、「おいしいものを、手軽な価格で、安心して」を基本姿勢に材料から食材を一貫生産し、多彩でボリュームのあるメニューを提供。巷では「埼玉県民のソウルフード」と呼ばれ、埼玉県のみならず県外からも親しまれている。一本足の赤いかかしが目印。

山田食品産業株式会社について
■ 事業内容「山田うどん」「かかしのラーメン」チェーンの店舗展開並びに運営・管理、自社製品の直販並びに通販事業、店舗設計・施工、製品並びに惣菜品の製造・卸
■ 設立年月1935年
■ 本社所在地埼玉県所沢市上安松1032番地
■ 資本金1億円
■ 従業員数3,100名
■ 業種卸及び小売業
■ ホームページ

http://www.yamada-udon.co.jp/

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