2013.12.10 Tue

世界中の製造業と歩調を合わせ真のグローバル統合を

田中貴金属販売株式会社/田中貴金属インターナショナル株式会社 代表取締役社長 佐藤 恒夫 氏

2つの会社の垣根を取り払うために

 金、プラチナ、銀に代表される貴金属は、現在の工業製品に欠かせない存在となっている。たとえば、スマートフォン1つをとってみても、電池パック、振動モーター、CCDカメラ、レンズ、液晶ガラス、フラッシュメモリー、水晶発信器など、あらゆるパーツに貴金属が使われているのだ。そうした産業用の貴金属の製造販売と合わせて資産用地金とジュエリーの販売を手がける田中貴金属グループにおいて、産業用貴金属の国内外の販売を担っているのが、田中貴金属販売および田中貴金属インターナショナルである。

 両社の社長を務める佐藤は、販売部門が置かれていたかつての田中貴金属工業に入社以来、一貫してグループの販売畑を歩んできた根っからの営業マンだ。

「机にじっと座っているのがあまり好きではないんですね(笑)」

 国内では福岡、海外では台湾で支店長の経験もある佐藤は、社長となった今もできる限り国内外の拠点をまわり、現地スタッフとミィーティングや食事をしながら直接話をするようにしているという。

「こちらから相手のもとへと飛び込んでいき、自分の言葉で考えを伝えることを心がけています。当社の製品はかなり特殊ですので、営業マンは製品について十分に理解を深めてからお客さまとお話をする必要があります。だからこそ、国内スタッフはもちろんのこと、海外で現地採用したスタッフにも少しでも長くいてもらいたいという思いが強いのです」

 2000年以降、田中貴金属グループでは組織の再編が急激に進んだ。産業用の貴金属の販売については2002年に、国内市場を田中貴金属販売へ、海外市場を田中貴金属インターナショナルへと集約。そして2010年にはホールディングカンパニー制に移行したことで、TANAKAホールディングスの下で、グローバルでの生産から販売までを一本の串で貫いたのである。佐藤自身もまた、TANAKAホールディングスの役員であり、事業戦略本部の副本部長という立場からグループ全体の販売戦略を担っている。

 そんな佐藤が目下心血を注いでいるのが、田中貴金属販売と田中貴金属インターナショナル両社の垣根をなくすための試みである。これまで別々の会社として独自の歴史を歩んできた両社だが、リーマンショック以降、より勢いを増した国内製造業の海外進出などに起因する市場のグローバル化に対応すべく、大きな変革が迫られているのだ。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

佐藤 恒夫(サトウ ツネオ)
1954年長野県生まれ。1977年3月田中貴金属工業販売部入社。田中貴金属販売代表取締役常務、TANAKAホールディングス執行役員等を経て、2013年4月田中貴金属販売/田中貴金属インターナショナル代表取締役社長。

田中貴金属販売株式会社/田中貴金属インターナショナル株式会社について
■ 事業内容田中貴金属グループ産業用製品の販売
■ 設立年月田中貴金属販売株式会社:1970年/田中貴金属インターナショナル株式会社:1996年
■ 本社所在地東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルディング
■ 資本金田中貴金属販売株式会社:380百万円/田中貴金属インターナショナル株式会社:470百万円
■ 従業員数田中貴金属販売株式会社:193名/田中貴金属インターナショナル株式会社:108名
■ 業種貴金属産業材料など卸売業
■ ホームページ

http://www.tanaka.co.jp

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter