2013.12.03 Tue

「モノを売る」から「コトを作る」へと発想を変える

株式会社日比谷花壇 代表取締役社長 宮島 浩彰 氏

株式会社日比谷花壇、代表取締役社長、宮島 浩彰

「フラワービジネス」のパイオニアとして

 大切な人への記念日の贈り物に。オフィスや自宅の一角に。結婚式や葬儀といったライフイベントに。改めて見回してみると、生活の中で「花」を目にする機会は、考えるより多いことに気づくだろう。その美しさは、生活に潤いを与え、贈った人と贈られた人の心の絆を深める。

 1950年設立(1872年創業)の日比谷花壇は、日本人の生活と「花」との関わりを深め、その市場の拡大に尽力してきた、フラワービジネスにおけるパイオニアの1社だ。

 代表取締役社長の宮島浩彰は「現在、事業として一番大きいのは婚礼やパーティなどの装花のサービスです。次が個人向けの物販ですね。売上がピークとなる『母の日』を中心として、季節のイベントに合わせたギフトとしての花を販売しています。そのほか、カタログやインターネットを通じた通販や、百貨店・通販会社様などへのOEMによるギフト販売も行っています」と事業の現状を語る。

 同社の2012年10月から2013年9月における通年の売上高は約204億円。前年度、さらに前々年度から、毎年着実に売上を伸ばしている。ただ、国内の花き市場そのものは、海外からの輸入切り花が増加する一方で、国内での生産量、需要共に減少傾向にあり、全体的な沈滞傾向が続いているという。

 こうした市場状況の中で、同社が売上を伸ばすことができている理由のひとつが、花の「販売」だけではなく、花を起点としたさまざまな関連ビジネスの展開と、積極的なマーケット開拓、新規事業の展開を行っていることだ。

 花だけでなく、電飾などの必要なパーツまでをまとめて提供しつつ、イベント装飾を総合的に請け負うといった形のビジネスも行っている。さらに、他の分野に強みを持つメーカーとのコラボレーションにも意欲的だ。「花の香り」が特長の入浴剤や洗剤メーカーとのコラボレーションをはじめ、最近では同社の「フラワーデザイナー」がデザインした「メガネ」が商品化されるという例もある。メガネフラワーの「日比谷花壇プロデュース HIRAKU」がそれだ。

「日比谷花壇には、花をフィーチャーしたデザインが得意な人間もいれば、商品企画や、花そのものの仕入・調達に詳しい人間など、さまざまな得意分野を持ったスタッフがそろっています。もちろん、小売も手がけていますので消費者のニーズにも明るい。そうした、われわれの得意な部分を使って、他業界のパートナー様とのコラボレーションを進めています」… 続きを読む

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宮島 浩彰(ミヤジマ ヒロアキ)
1968年生まれ。東京都出身。青山学院大学卒。大手不動産会社などを経て、1997年に日比谷花壇に入社し、取締役に就任。経営企画、EC事業構築などを経て、2000年に代表取締役社長に就任。同年、全国の生花店をインターネットでネットワーク化した加盟店事業を行う(株)イーフローラを、2004年には葬儀事業を立ち上げ、現在は(株)イーフローラ取締役会長、上海日比谷花壇貿易有限公司薫事長も務める。

株式会社日比谷花壇について
■ 事業内容ウエディング装花事業、ウエディングプロデュース事業、ショップ事業、EC事業、法人向けフラワー事業、フューネラル事業、生活支援・高齢者福祉事業等。
■ 設立年月1950年12月6日(創業1872年)
■ 本社所在地東京都港区南麻布1-6-30
■ 資本金1億円
■ 従業員数1,611名(2013年9月現在、関連会社含む)
■ 業種小売業
■ ホームページ

http://www.hibiya.co.jp/

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