2013.08.20 Tue

“本物の”長期投資で、人々の未来の生活を豊かに

さわかみ投信株式会社 取締役会長 澤上 篤人 氏

さわかみ投信株式会社 取締役会長 澤上 篤人

もし年金が破綻しても、真面目に働く人々が安心して生活できるように

 「投資家」というと、目まぐるしく変化する経済情勢の波を機敏に乗りこなしながら、株式や債券、金融派生商品などを少しでも安く買い、そして高値で売ることに日々明け暮れる人々といったイメージが強いことだろう。しかし、そんな投資家のイメージの真逆を行くのが、さわかみ投信の取締役会長である澤上篤人その人だ。

 澤上は、海外の長期資産運用会社やスイスの銀行の日本代表として30年に及ぶ長期投資の運用実績を残してきた。1999年8月に、日本の直販型投資信託会社の草分けとなる、さわかみ投信を設立した。このとき、同社が運用する「さわかみファンド」の純資産は約16億円、顧客であり投資家でもある「ファンド仲間」は487人だった。

さわかみ投信株式会社 取締役会長 澤上 篤人 海外で得た地位を捨て、文字通り私財を投げ打って投信会社を設立した理由について、澤上はこう語る。「自分が長期投資の運用で高い地位と収入基盤を築いてきた間、私の中学や高校時代の友人たちも日本で地道に一生懸命働いていました。そんな真面目に働いている彼らの年金が将来破綻するのが目に見えていて、定年になったらどう生活するのだろうと考えると、居ても立ってもいられなくなったのです。いくら貯金していても、0.02%しかない年利では物価上昇により価値が目減りするばかりです。ならば、海外で富裕層を相手に行なっていた長期投資による自分年金づくりの手法を一般の人々にも活用してもらえるように、年金の代わりになる財産づくりの器を私がつくろうと思い立ちました。そうなると、サラリーマンでも無理なく投資できる投資信託(投信)が一番だと考えたわけです」

 さわかみ投信の最大の特徴といえる、目先の利益にとらわれずに徹底的に長期投資にこだわる運用方針は、このときすでに決まっていた。なぜならば、長期投資こそが澤上にとっての投資哲学そのものであるからだ。

さわかみ投信株式会社 取締役会長 澤上 篤人「確かに、短期での利ざやを追いかけてマネーゲームに興じる投資家は多いですし、別に彼らのやり方を否定するつもりもありません。しかし、投資というのは本来、もっとずっとおおらかで軽やかなものです。なんといっても、元々はヨーロッパの資産家たちが、余ったお金をどう社会のために生かすかというところから始まったのですから。実際、私が海外で運用を任されていた投資家の人々には、そうした社会貢献の意識の強い、尊敬できる人たちがたくさんいました。なのに、日本では、自分だけ儲かればいいで、なりふり構わない投資家の姿ばかりが目立っています。これでは、投資という経済活動への世間の誤解は広がる一方です。だからこそ、“本当の長期投資”を日本の普通の人々に知ってもらい、そして納得してくれた人たちと一緒に長期投資をやっていきたいのです」

 

地道に頑張っている堅実な企業を投資で応援する“澤上流”投資術

 “日本の一般生活者に長期投資の恩恵を”という高い志を抱いてファンドを設置した澤上であったが、はじめのうちはほとんどの人が彼の話を眉唾で聞き、本気で耳を貸す者はいなかったという。やはり、投資に対する考え方の違いと、長期投資への理解不足が大きかった。そこで澤上は、長期投資とはどのようなものかを説いてまわるようになった。… 続きを読む

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澤上 篤人(サワカミ アツト)
1970年から74年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後、80年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問を設立し、99年に日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信を設立。『さわかみファンド』1本のみの運用で、純資産は3,000億円、顧客数は11万人を越え、日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めている。

さわかみ投信株式会社について
■ 事業内容長期保有型投信「さわかみファンド」の運用・販売
■ 設立年月1996年7月4日
■ 本社所在地東京都千代田区紀尾井町6-12
■ 資本金3億2,000万円
■ 従業員数70名
■ 業種金融業
■ ホームページ

http://www.sawakami.co.jp

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