2012.12.28 Fri

老舗万年筆メーカーの次なる100年への挑戦

セーラー万年筆株式会社 代表取締役社長 中島 義雄 氏

「社員の合意形成」で老舗文具メーカーの経営改革を推進

セーラー万年筆株式会社 代表取締役社長 中島 義雄 2009年、創業100周年を間近に控えていたセーラー万年筆。同社は、日本国内で初めて、万年筆やボールペンの製造・販売を行なってきた。しかし、長い歴史を積み重ねていく中で「高品質の追及」を強める一方、「新しい価値を生み出す力」を失っていく。それと共に業績も低迷したが、経営改革のきっかけとなったのが同4月の中島義雄 現社長の入社だった。

 中島は、1995年、大蔵省(現・財務省)を退官後、京セラミタ(現・京セラドキュメントソリューションズ)では代表取締役専務、船井電機では執行役副社長として2社の経営改革や財務改善を推進した経験を持つ。その経験を買われての常務取締役就任だった。

 「セーラー万年筆に入社して感じたのは、良い面と悪い面の両方があるな、と。良い面は、商品に対する自信、プライド、想い。悪い面は、成功体験から生まれた、変化に対する潜在的な拒絶です。会社全体をおおっていたこの悪い部分を取り除けば、経営改革を実現できると考えました」

 入社から8か月後、徐々に経営改革を進めようとしていた矢先に中島は突如、社長に就任することになる。前社長が亡くなるという予想外の事態が起こったのだ。「私が入社した時点ではとてもお元気そうで……。一緒に現場に出てレクチャーを受けていたくらいですから、本当に突然のことでした」。結果的に、中島の社長就任で、セーラー万年筆の経営改革は前倒しで進められることになった。

 「経営改革というと、大鉈をふるうような印象があるかもしれません。しかし、私の場合は、… 続きを読む

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中島義雄(ナカジマ ヨシオ)
1966年、東京大学法学部卒業後、大蔵省(現 財務省)入省。内閣総理大臣秘書官、大蔵省主計局次長などを務め、1997年、京セラ株式会社入社。その後、京セラミタ株式会社・代表取締役専務、船井電機株式会社・取締役執行役副社長などを経て、2009年、セーラー万年筆株式会社・常務取締役に就任。同年12月、同社の代表取締役社長に就任。

セーラー万年筆株式会社について
■ 事業内容文具事業、ロボット機器製造事業
■ 設立年月1932年8月14日(創業1911年2月11日)
■ 本社所在地東京都江東区毛利2-10-18
■ 資本金2,290,179千円(2012年9月30日現在)
■ 従業員数430名(パート含む)(2012年9月30日現在)
■ 業種製造小売業
■ ホームページ

http://www.sailor.co.jp/

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