2012.09.29 Sat

地球を救う ミドリムシの会社

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充 氏

事業の種はバングラデシュから持ち帰った

ミドリムシ──学名をEuglena(ユーグレナ)。光合成 ができ、自力で動き回ることもできる植物と動物の特徴を併せ持つ藻(も)の一種だ。2005年、このミドリムシの大量培養に成功したのが株式会社ユーグレナだ。機能性食品や化粧品の製造、ジェット燃料の研究など同社の事業は多岐にわたるが、原点は出雲の「地球を救いたい」という想いに集約される。

株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充「国連に就職して、お腹を空かせている人にご飯を届けたい」。中学高校時代は、そんな夢を持っていたという。大学入学後、初めての海外旅行先として選んだのはバングラデシュ。トランクにカロリーメイトをたくさん詰め込み、現地の子どもに配るつもりだった。

「ところが、朝昼晩と美味しいカレーライスが出てきて、お腹がぺこぺこなんて人はほぼいないんですよ。帰国後に調べたら、カロリーベースで飢えている人はいなくて、足りないのは栄養素だとわかりました。バングラデシュでも栄養素が不足しているから、常に貧血気味で免疫力も低い。だから、食べ物を持って行くのではなく、栄養素を持って行きたいと思うようになったんです」

2000年、20歳のときにミドリムシと出会い、栄養面でも植物と動物の両方の特徴を持つことを知る。「これだ」と思ったものの、大量に培養する技術がなかった。そこで自分がやるしかないと考え、大学の後輩だった鈴木 健吾(現在は研究開発担当取締役)と研究を進めることになる。当時、日本のミドリムシ研究は低迷していた。大学に鈴木を残し、銀行への就職を選択。銀行での仕事は楽しかったが、どうしてもミドリムシの研究をあきらめきれない自分がいた。

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出雲 充(イズモ ミツル)

東京大学農学部卒、2002年東京三菱銀行入行。
2005年8月株式会社ユーグレナを創業、同社代表取締役。
同年12月微細藻ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の世界初大量培養に成功。
2012年Japan Venture Awards 2012 「経済産業大臣賞」受賞、世界経済フォーラムYoung Global Leader 2012に選出。信念は『ミドリムシが地球を救う』

株式会社ユーグレナについて
■ 事業内容1.ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の研究開発・生産管理・品質管理・販売 2.ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の宇宙・環境ビジネスへの応用 3.バイオテクノロジー関連ビジネスの事業開発・投資等
■ 設立年月2005年8月9日
■ 本社所在地東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内 東京大学アントレプレナープラザ 7階
■ 資本金4億6,065万円
■ 従業員数41名(2012年9月21日現在)
■ 業種製造業
■ ホームページ

http://www.euglena.jp/

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