2017.02.01 Wed

「明治ミルクチョコレート」伝統の味と生産性の両立

明治ミルクチョコレート(株式会社 明治 坂戸工場)

 バレンタインシーズンには、多種多様な商品が売り場を華やかに彩るチョコレート。近年は、カカオ豆に含まれるポリフェノールの美容・健康効果に特化した健康志向のチョコレートや、豆の生産から手がけるプレミアムチョコレートなどが話題を集めている。

 その一方では、“永遠のピュアチョコレート”にこだわり、誕生から90年が過ぎた現在も、発売当時のレシピを継承し、進化させているチョコレートがある。それが「明治ミルクチョコレート」だ。

 カカオ豆の高騰などチョコレートを取り巻く環境が変化する中で、長きに渡り発売以来の味をどのように守り続けてきたのだろうか?

 

「明治ミルクチョコレート」の歴史を受け継ぐ工場

 江戸時代の宿場町であり、埼玉県の中部に位置する自然豊かなベッドタウンの坂戸市。蔵造りの町並みと“小江戸”の愛称で親しまれている川越市の北西に位置している。その坂戸市内を走る東武東上線の若葉駅から徒歩15分のところに、株式会社 明治 坂戸工場がある。

 チョコレートは市場規模が年々拡大しており、2015(平成27)年度には初めて国内小売り販売額が5,000億円を突破した。その内、明治は全体のおよそ1/4のシェアを占めており、坂戸工場は、大阪工場、東海工場とともに、同社のチョコレートづくりを支えている。

 明治は、1926(大正15)年に発売され、90年以上の歴史を持つ「明治ミルクチョコレート」などの板チョコレート群を「明治スタンダードチョコレート」と位置づけているが、坂戸工場ではこのうち2種類を製造している。そのほかに「アポロ」「メルティーキッス」「チョコレート効果」といったチョコレート製品や、スナック菓子の「カール」、ガムの「キシリッシュ」、「果汁グミ」といった菓子も手がけている。

 1979(昭和54)年の操業開始以来、「明治ミルクチョコレート」の製造とともに歩んできた坂戸工場に足を踏み入れた。

株式会社 明治 坂戸工場

 坂戸工場では、「明治なるほどファクトリー坂戸」という名称で工場見学を無料で実施している。「明治ミルクチョコレート」と「カール」ができるまでの工程を90~120分ほどでめぐる。

 「カール」の見学ラインには、受験にご利益がありそうな“ウカール神社”が設置されている。工場見学は平日のみで完全予約制。申し込む場合はウェブサイトで予約状況を確認のうえ電話での予約が必要となっている。

明治ミルクチョコレートの製造工程 (1)

(1)豆の選別・ロースト

 世界各地から届いたカカオ豆から良質な豆を選別。さらに小石やゴミなども除去したうえで、豆を砕いて殻などを取り除いてからロースト(焙煎)する。熱を加えることでカカオ独特の香りと風味を引き出す

(2)すりつぶし

 ローストしたカカオニブをすりつぶすとドロドロとしたペースト状になる。これがカカオマスである

(3)混合・微粒化

 カカオマス、ココアバター、砂糖、全粉乳などをミキサーで混ぜて生地をつくる。それをさらにロールにかけることで、15~20ミクロンまで微粒化。舌の先でもざらつきを感じないほど細かくし、なめらかにする

(4)練りあげる

 コンチェという機械で練りあげる。雑味や水分などを飛ばしながら原料を均一化することで、チョコレート独特の香りが生まれ、風味もよくなる

 

カカオ豆にこだわる明治の取組み

 坂戸工場の中に入ると、カカオ独特の甘く濃厚な香りが迎えてくれる。同工場には世界各地からカカオ豆が届けられている。

 「明治ミルクチョコレート」の原料は、砂糖、カカオマス、全粉乳、ココアバター、レシチン、香料だけで、チョコレートによく使われている… 続きを読む

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株式会社明治について
■ 事業内容牛乳・乳製品、菓子、食品の製造販売等
■ 設立年月1917年12月21日
■ 本社所在地〒104-8306 東京都中央区京橋二丁目2番1号
■ ホームページ

http://www.meiji.co.jp/

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