シンガポール ~Singapore~

シンガポールのこの一年の苦労話

2017.07.30 Sun連載バックナンバー

 シンガポール在住の筋肉エンジニアリングです。会社の研修制度を活用し、シンガポールに移住してから約11か月経ちます。現時点でどのような生活を送り、どのようなギャップに直面したかについて、様々な側面から伝えます。

 まず、シンガポールについて簡単に紹介します。

 シンガポールの国土面積は東京23区と同程度と、国内の移動に関しては30分以上要することが珍しいほどです。同時に、公共交通機関も、地下鉄、バスともに発達しており、非常に快適な生活を送ることができます。食事に関しても、スーパーにいけば、多少の価格の高さが気になることもありますが、日本製品についても多様なものを購入することが可能です。

 また安全レベルも非常に高く、犯罪に巻き込まれる可能性は非常に低いです。こうした環境の中でどのような課題があるか、どのように課題にあたっているかも紹介します。

 

多様なバックグラウンドの人を受け入れる懐の広さ

 シンガポールでは、中華系の人口が一番多く、マレー系、インド系と続くようです。同じ中華系でも、中国本土から永住権や労働許可証を得ている人も入れば、中華系マレーシア人の人など、見た目は同じように見えても、様々なバックグラウンドを持っている人たちが、同じ屋根の下で日々の生活を送っています。

 私の働くオフィスでも、日本人をはじめ、中国人やマレーシア人はもちろん、インド人、フィリピン人、カンボジア人、ミャンマー人などインターナショナルな人材が混在しており、かつ、そうしたバックグラウンドに対する受容性が、非常に高いと感じています。

 職場での言語にも多様性があり、主に英語がディスカッションの場では使われますが、普段の会話の中では中国語や、近いバックグラウンドを持つ人同士のそれぞれの言語が飛び交います。日本の会社であることもあると思いますが、「ちょっと待って」といった言葉が、日本人以外同士の会話でも聞こえてくることがあります。

 同僚に聞くと、様々なバックグラウンドから、同じ会話や、その一文の中で数種類のボキャブラリを交えながら会話しても伝わってしまうのが、シンガポールの特徴だと教えられました。そのため、初めは中国語で話していると思ったのに、実は英語に会話が切り替わっていた、といったことに驚かされることが少なくありません。

 私自身は、アメリカ英語やイギリス英語のような「正しい英語」というものにこだわりがあるわけではないのですが、前述したように多様性に対する受容性が高いため、学校で習ったような英語の延長としてシンガポールで学習したい、といった人々の中では、思った通りの英語能力が身につかない、といった不満もあるようです。

 確かに、「できますよ」というのを、中国語の「可以(かーいー)」から由来したのか、「can」だけで表現するといった、独自の語彙やセンテンスが存在しており、こうした言語の慣習に慣れるためには少し時間がかかります。

 一方で、アメリカやヨーロッパ系の文化も当然のように輸入されているので、アメリカ英語や、イギリス英語で話をするからといって、言葉が伝わらないといったことは少ないようです。ただ、もともとイギリスの植民地だったため、一般的によく言われる語彙の違いは存在します。列に並んでいることは、「line」ではなく「queue」と言いますし、「center」ではなく、「centre」といった綴りになります。

 様々なバックグラウンドを持っていることで、私のように英語に苦手意識を持っている人たちの、英語に対しての理解度も非常に高いのが特徴的かもしれません。

 具体的には、言葉に詰まっても、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部 海外リポーター

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