『技術は戦略をくつがえす』

dlicon

出版社:クロスメディア・パブリッシング、発行:2017/06、定価:1,680円(税別)
著 者:藤田 元信 防衛装備庁技術戦略部に勤務。PMP(米国PMI認定)、博士(情報理工学)。1979年愛媛県北宇和郡三間町(現宇和島市)生まれ。東京大学工学部計数工学科(計測コース)及び大学院情報理工学系研究科で、システム情報学を専攻。日本学術振興会特別研究員を経て、2006年、防衛省技術研究本部に研究職技官として採用。陸上装備研究所システム研究部火砲システム研究室主任研究官等を経て現職。

目次

序.戦略と技術について
1.戦略の「常識」はいつも「技術」によってくつがえされてきた
2.新技術の強みを生かし、既存戦略をくつがえす
3.既存技術の新たな使いみちを見つけ、既存戦略をくつがえす
4.既存戦略をくつがえす技術を生み出した技術者と組織
5.戦争が生み育てた技術の「その後」

ダイジェスト

近現代の戦争における兵器戦略と現代のビジネス戦略を比較

 世界の近代史において、19世紀以降の戦争は、兵器の破壊力、すなわち兵器に使われている技術の優劣が勝敗を決める大きな要因になっているようだ。したがって戦時において戦略を立てる将は、兵器の技術を十分に理解し、使いこなせなくてはならない。技術の進歩・改良、新しい技術の登場、あるいは状況に応じた技術の選択によって、それまで常道とされてきた戦略がくつがえされることもある。

 そしてそれは、現代のビジネスにおける戦略においても同じことがいえるだろう。本書では、防衛省防衛装備庁の現役技官が、過去の戦争の流れを変えた著名な戦い、兵器開発のエピソードなどを取り上げ、戦略と技術がどのように関わってきたか、現代のビジネスにどのように応用できるかを明らかにしている。

 取り上げられた戦時のエピソードは12例。その他戦後の電子レンジ、GPSなど民生技術の応用例が5例紹介され、分析の対象となっている。

 

ツールとして「アンゾフのマトリックス」の4分類を使用

 著者は、戦時の技術戦略を現代のビジネス戦略と比較するツールの一つとして「アンゾフのマトリックス」を用いている。これは1957年に経営学者イゴール・アンゾフにより発表されたもので、以下の4分類からなる。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter