『なぜ、残業はなくならないのか』

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出版社:祥伝社(祥伝社新書)、発行:2017/03、定価:800円(税別)

著者:常見 陽平
働き方評論家、千葉商科大学国際教養学部専任講師。1974年生まれ、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より現職。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演を行なう。著書に、『「就活」と日本社会』(NHKブックス)、『「意識高い系」という病』(ベスト新書)、など多数。

目次

はじめに 合理的な残業に、どう立ち向かうのか?
1.日本人は、どれくらい残業しているのか?
2.なぜ、残業は発生するのか?
3.私と残業
4.電通過労自死事件とは何だったのか?
5.「働き方改革」の虚実
6.働きすぎ社会の処方箋

ダイジェスト

残業問題についてさらなる本質的な議論をうながす

 大手広告会社社員の業務過多が主因と思われる自死事件は世間に衝撃を与え、長時間労働の是正について皆が考えるきっかけを与えたといえる。政府が進める「働き方改革」においても、残業時間の削減や、効率化による生産性向上の議論に力点がおかれるようになった。

 だが、残業はなかなかなくならない。それは日本の労働社会が現状、残業を前提として成り立っており、日本企業の論理では残業はきわめて「合理的」だからだと、本書の著者は指摘する。

 本書では、それでも安全衛生管理の面などから残業は削減すべきとし、解決が容易ではない残業問題にどのように立ち向かうか、自身の経験や各種データ、痛ましい自死事件の分析を踏まえて論じている。とくに残業時間の上限を定めるなどの政府「働き方改革実現会議」での議論については、「改革」ではなく「改善」にすぎないと批判し、仕事の「量」や「任せ方」に踏み込んださらなる本質的な議論を求めている。… 続きを読む

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