『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?』-特許・知財の最新常識

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出版社:新潮社、発行:2016/12、定価:1,300円(税別)

著者:新井 信昭
東京農工大学大学院・ものつくり大学非常勤講師(知的戦略論)、(株)グリーンアイピー代表取締役。知財コミュニケーション研究所代表。博士(工学)。1954年生まれ。高卒で就職した後、25歳の時に1年間世界一周の旅へ出る。帰国後行政書士、弁理士予備試験に合格。精密機器メーカー勤務の傍ら、39歳で弁理士本試験に合格。芝浦工業大学夜間部の学生と特許事務所所長を同時にこなし、52歳で東京農工大学大学院入学。

目次

はじめに 「知財」は本当に、あなたに関係ないものですか?
1.特許出願は「アイデアを盗んでください」と、全世界に宣言すること
2.アイデアは「見せない、出さない、話さない」
3.知財の法廷に、大岡越前はいない
4.アイデアの「現場」に魔の手が迫る
5.『知財コミュニケーション力』という武器
6.アイデアの「絶対領域」で勝利をつかめ!

ダイジェスト

知財を戦略的に利用して競争力を高める方法を探る

 たいていの企業では、新しく開発された技術アイデアは、できるだけ早く特許出願をしてライバルによる盗用から守ろうとするのが一般的だろう。しかし、実は出願された特許の内容はインターネット上で公開されており、世界中の人々がいつでも自由に見ることができるのだという。

 「知財コミュニケーター」の肩書で活躍する本書の著者は、海外へのアイデア流出により日本のモノづくりが衰退した一因に、この特許公開があると指摘する。本書では、こうした事態を防ぐとともに、知財を戦略的に利用し、競争力を高める方法について、タイトルにあるサントリーの緑茶飲料「伊右衛門」やコカ・コーラを始めとするさまざまな事例を紹介しながら探っている。

 著者は特許のことを「知財に着せた透明な防護服」と表現している。つまり特許は、防護服として外敵、すなわち競合企業から身を守ることはできるが、透明なので中身は丸見えになっているということだ。… 続きを読む

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